高齢者住宅と介護施設の種類をわかりやすく

親世代が、住み慣れた自宅がいい、我が家に長く住みたいと思うのは当然です。

ただ、
親が高齢になって介護が必要になった
両親の片方が亡くなり残された方がひとり暮らしになった
といった場合に、そのまま暮らしてもらうのは問題があったりしますよね。

その場合は、介護施設を含む高齢者向け住宅に住まいを移してもらう必要もでてきます。

いわゆる高齢者向け住宅と呼ばれるものは何なのか、介護施設にはどんな種類があるのか、その辺をわかりやすく比較してみました。

高齢者向けの住宅一覧(介護施設を含む)

高齢者向け住宅と介護施設
高齢者住宅 サービス 介護度 認知症 看取り
シニア向け分譲マンション 生活支援 自立〜軽度 ☓ ☓
サービス付き高齢者住宅
(サ高住・サ付き)
安否確認・生活相談 自立〜中〜重度 ▢ ▢
健康型有料老人ホーム 生活支援 自立〜軽度 ☓ ☓
住宅型有料老人ホーム 生活支援 自立 ☓ ☓
ケアハウス
(軽費老人ホーム)
生活支援 自立〜軽度 ☓ ☓
介護型ケアハウス 生活支援・身体介護 軽度 ◯ ◯
グループホーム 生活支援・身体介護 要支援2〜要介護5 ◯ △
介護付き有料老人ホーム 生活支援・身体介護 自立〜要介護5 ◯ ◯
特別養護老人ホーム(特養) 生活支援・身体介護 要介護3〜5 ◯ ◯
軽費老人ホーム
A型・B型
生活支援 自立〜軽度 ☓ ☓
療養院
高齢者向け介護施設だが住まいとしては短期間限定
高齢者住宅 サービス 介護度 認知症 看取り
養護老人ホーム 生活支援 自立〜軽度 ☓ ☓
老健

◯:高齢者住宅に在中する介護職員や看護師が対応してくれます。

△:高齢者住宅に在中する介護職員が対応してくれる可能性がありますが、看護師がいなかったり、設備が整っていないので難しい所、場合もあります。

▢:高齢者住宅には介護職員がいません。外部の介護保険サービスにお願いすれば、退所しなくても済む所、場合もあります。

✗:高齢者住宅に介護職員がいませんし、退所する必要がある可能性があります。

表の介護度について

自立

要介護認定なし。自分で生活できる。

軽度

要支援1・要支援2・要介護1程度の方
ほとんど自分でできるが、見守りや手助けが必要な方

中度

要介護2・要介護3程度の方
食事や排泄に何らかの介助が必要な方

重度

要介護4・要介護5程度の方
食事や排泄にほとんどの介助が必要な方

 

高齢者向け住宅・介護施設の違いと特徴

 

健康型有料老人ホーム

要介護認定を受けていない親御さん(自立)が利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など、ホテルのようなサービスと、日常生活を楽しむための設備やイベント、レクリエーションなどのサービスも受けることができます。

介護サービスはありません。要介護認定を受け、介護サービスが必要になると、退去しなければなりません。お部屋が広く、設備も整っていて、ホテルのようなサービスなので、料金は高めな傾向にあります。

住宅型有料老人ホーム

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が軽度の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスを受けることができます。

介護サービスはありません。要介護認定を受け、介護サービスが必要になった場合、外部に居宅介護サービスをお願いしなければなりません(できないところもある)。お部屋は広めで、設備も充実している傾向にあります。料金は高め。

介護付き有料老人ホーム

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が重度な親御さんでも利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスだけでなく、介護保険サービス(身体介護サービス)も受けることができます。

お部屋の広さは選ぶ施設により様々。身体的障害ができても、医療ケアが必要になっても、生活し続けることのできる設備と人材(看護師など)が整っています。認知症の方でも利用することができ、看取りなどの対応も可能。料金は安くありません。

グループホーム

要介護認定を受けている、認知症の親御さんだけが利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスだけでなく、介護保険サービス(身体介護サービス)も受けることができます。

お部屋は広いといえません。多くのグループホームでは、要介護度5と、重度になっても住み続けることが可能です。ただし、要介護度が重度な方向けの設備は整っていません。また、医療ケアができる看護師などもいません。そのため、最後まで住み続けることが難しい場合があります。料金は低め。

シニア向け分譲マンション

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が軽度の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。分譲マンションなので、購入し、売却や相続、賃貸することもできます。食事の提供や掃除、洗濯など生活支援サービスを受けることができます。

介護サービスはありません。要介護認定を受け、介護サービスが必要になった場合、外部に居宅介護サービスをお願いすることになります。お部屋の広さは様々。売買価格も様々で、月額費用も様々。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が中〜重度の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。通常の賃貸住宅と同じ契約なので、相続の対象にもなります。安否確認と生活相談サービスだけ受けることができます。

介護サービスはありません。要介護認定を受け、介護サービスが必要になった場合、外部に居宅介護サービスをお願いすることになります。ただし、外部の介護保険サービスで、認知症や看取りなどの対応ができるかどうかは、必ずではありません。お部屋の広さは様々。家賃の価格も様々ですが、介護サービスを利用すると高額になる可能性もあります。

経費老人ホーム

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が軽度の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。A型とB型があり、A型は食事の準備があり、B型は自炊です。共通のサービスは、入浴の準備、緊急時の対応や相談などのサービスです。

介護サービスはありません。要介護度が重度になってきた場合、退所しなければなりません。お部屋は狭く、費用はとても安いのですが、数が少なく、家庭環境や経済状況に課題のある方しか入所することができません。

ケアハウス

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が軽度の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスを受けることができます。

介護サービスはありません。要介護度が重度になってきた場合、退所しなければなりません。お部屋は広め、費用はとても安いのですが、数が少なく、家庭環境や経済状況に課題のある方しか入所することができません。

介護型ケアハウス

要介護度が軽度の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスだけでなく、介護保険サービス(身体介護サービス)も受けることができます。介護付き有料老人ホームと同じようなサービスになります。

お部屋の広さは様々。身体的障害ができても、医療ケアが必要になっても、生活し続けることのできる設備と人材が整っています。認知症の方でも利用することができ、看取りなどの対応も可能。料金は比較的安めです。

特別養護老人ホーム(特養/介護老人福祉施設)

要介護度3以上の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスだけでなく、介護保険サービス(身体介護サービス)も受けることができます。要介護度が重度で、緊急度の高い方が優先して入居できます。

お部屋は狭め。身体的障害ができても、医療ケアが必要になっても、生活し続けることのできる設備と人材が整っています。認知症の方でも利用することができ、看取りなどの対応も可能。料金は安めです。

養護老人ホーム

要介護認定を受けていない自立〜要介護度が軽度で、低所得の親御さんが利用することのできる高齢者住宅です。食事の提供や日常生活の支援を受けることができます。

お部屋は狭め。要介護度が重度化すると、退去しなければなりません。当然ですが、料金は最も安いです。