リバースモーゲージとリースバックの違い比較

「自宅を利用して資金化する」という方法として、リバースモーゲージを真っ先に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?

リバースモーゲージも確かに自宅に住み続けながらまとまった資金を得ることができる方法ですが、リースバックとリバースモーゲージは全く異なります。

リバースモーゲージとの違いについて説明していきます。

リースバックとリバースモーゲージの違い

リースバックは住宅の売却

リースバックとは、住宅の売却です。

リース会社などに自宅を売却して、その後はリース会社などに家賃を払い続けて居住することができます。

お金を借りるわけではないため、銀行はリースバックを扱っていません。

リバースモーゲージは借金

リーバースモーゲージは自宅を担保にお金を借りる借金です。

ただし、リバースモーゲージの返済は借主が死亡したタイミングに自宅の売却によって行うことになるため、生きている間は借金を返済することなく自宅に住み続けることができるのです。

税金の支払いが異なる

リバースモーゲージは自宅の名義はあくまでも借主です。

そのため、固定資産税は借主に課税されます。

リースバックでは、自宅の売却ですので、名義は不動産会社やリース会社のものになります。

したがって固定資産税はリース会社や不動産会社に課税され、住んでいる人には課税されません。

リバースモーゲージは利用年齢が限られる

リバースモーゲージは、「住宅を活用して老後資金を調達する」ものです。

そのため、申し込みが可能な年齢は60歳以上となっていることが一般的で、いくら若くても55歳以上にならないと借入不可能です。

しかし、リースバックの場合には原則的に年齢制限はありません。

自宅を所有している人であれば誰でもリースバックができる可能性があるため、高齢にならなくても自宅を活用してまとまった資金調達ができる可能性があります。

毎月の支払いが異なる

リースバックは元の自分の家に住み続けるためには、毎月家賃を払っていかなければなりません。

したがって家賃を払うことができるだけの所得が毎月必要になります。

一方、リバースモーゲージの返済は借主が亡くなった後に自宅の売却によって行うため、毎月の支払いはありません。

また、基本的に毎月発生する利息は借入額に加算されていくため、利息の支払いすらありません。

そのためリバースモーゲージは国民年金しか収入のない人でも、自宅に住み続けるための経費は発生しません。