介護環境と介護の仕事を理解する

人生や仕事が楽しくなる目的とゴールと目標設定4つのポイント

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目的とは達成・実現したい将来像(ビジョン)

人は、目的がはっきりしていると様々なことを頑張ることができます。車を運転するときに「はい、出発」と、隣に座る人に急に言われたって困るだけ。行き先が不明なので、どこに到着するのかもわかりません。

それは人生も同じ。目的地がない人生はどこに到達するのかわかりません。「いいから車を出せ!」って言われて車を運転しだしても、いつの間にかよく知る道だけぐるぐる回ることになります。これが運転ではなく人生だとしたら、成長せず、進展もしないということに他なりません。

あなたが達成・実現したい将来像を思い浮かべてください。高齢者も障害者も差別のない、誰もが平等に活き活き生きることのできる世界。子供たちが幸せに暮らすことのできる世界。そのような、あなたを中心とする、あなたにとっての理想的な環境。

その想い描く世界に、一緒にいて欲しい大切な人たちの笑顔も思い浮かべて見てください。大切な人たちが笑顔だということは、大切な人たちもあなた同様、それぞれの目的を達成・実現しているはずです。

あなたの幸福はあなたの大切な人たちの幸福なくしてありえません。それと同じようにあなたの大切な人たちも、あなたが幸福でなければ心からの幸せを感じることができません。

あなたは大切なみんなのために、大切なみんなはあなたのために日々努力しています。もちろんそれぞれ自分のために努力をしていますが、自分が幸せになるには、家族や恋人にも幸せになってもらわなければならないのです。

自分を大切にできない人は、周りの人も大切にできないという言葉があります。自分を大切にしないということは、周りが幸せであろうと不幸せであろうと関係ないのです。大切な人が不幸になることで、自分も不幸になっても構わないということになるからです。

ビジョンを具体化する複数の目的地がゴール

もし仮に「高齢者も障害者も差別のない、誰もが平等に活き活き生きることのできる世界」を目的に生きるとした場合、どんな様々なゴールを挙げなければならないのかを考えます。

例えば介護福祉士をとる、ケアマネジャー(介護支援専門員)をとる、家族と幸せに暮らせる家を持つなどがゴールになります。ビジョンを具体化するためのゴールを考えるコツは、人・金・物(道具)・知識(情報)・能力の5つに分解して想像することです。

人・金・物(道具)・知識(情報)・能力の5つはそれぞれ相互に関連しています。例えば、知っている状態にするために学びます。こうすることで知識が増えていきます。増えた知識を練習してできるようになったものが能力になります。

知っている(知識)製品を購入すると物(道具)が増えます。参考書や勉強や練習できる場所なんかも物(道具)の一つ。知識から能力へ、能力から物(道具)へ至るものもあります。計画書や分析表などがそれにあたります。

金は全てに影響を与えるでしょうし、大切な人や優秀な仲間(人)も、ゴールを挙げる上でとても重要な役割を果たすことでしょう。

こうして人・金・物(道具)・知識(情報)・能力5種類の必要なゴールが集まった結果、あなたを中心とする、あなたにとっての理想的な環境を構築していきます。

知識(情報)・能力に関しては、一度得ることができたら一生消えることのない財産。物やお金や不動産であればなくなる可能性がありますが、知識(情報)・能力を失うのは、大きな事故や病気、高齢者になってから。

あなたを中心とする、あなたにとっての理想的な環境を、ほんの少しだけ具体化して、ゴールとして明確にすると、あなたにとっての原動力になります。

ゴールを数値化すると道しるべ(目標)になる

目的地(ゴール)までの道しるべが目標です。目標だけを立てる方がいますが、それは目標であって目標ではありません。目標とは、目的地に迷わず辿り着くために必要な目印だからです。つまり目標は、目的を達成するためにあります。

目標を立てるコツは、ゴールまでの道のりを細分化して数値化すること。介護福祉士になるというゴールに迷わず辿り着くための目印・目標は、1日1ページ介護福祉士の参考書を読むとか、1日1ページ介護福祉士の過去問を解くなどになります。

ゴールは介護福祉士をとる、ケアマネジャー(介護支援専門員)をとるのように、節目になる、曖昧な数値化できないものであるのに対し、目標は達成度をしっかり把握できるよう、具体的かつ数値である必要があります。こうして、目的地(ゴール)までの道しるべである目標をたくさん細かく設定することで、徐々に目的地(ゴール)へ近づけていくのです。

目標の難易度は、今現在の自分にとってちょっと背伸びをする程度が理想。自分にとって難易度が高すぎると目標を達成できないことが続くのでやる気を失います。カンタン過ぎると飽きます。ちょっとの背伸びであれば、心地よい達成感と、嬉しい成功体験を積み重ねることができるので、継続できる可能性が高まります。

例えば、「1日50ページ介護福祉士の参考書を読む」という目標を設定します。目的地(ゴール)である介護福祉士に近づくので間違っていません。ゴールを細かく分解・数値化しているので、正しくもあります。しかし50ページでは少し無理があります。介護という過酷な仕事の後、食事して、入浴して、眠くなります。その状態で50ページを読むことができるのでしょうか?

もし仮に50ページを1週間連続読むことができなかったら、目標の見直しをしなければなりません。目標を立てた意味がないからです。目標未達成が続くと、徐々にやる気を失っていきます。

5ページくらいと自分にとって少しの背伸びであれば、達成するたびに達成感や満足感を味わうことができます。達成できない日もあるでしょうが、なんども成功体験を積み上げていくと、やる気はどんどん上昇してます。

5ページが余裕になったら、7ページ、10ページと増やしていく対応も必要です。常にちょっとの背伸びを維持するのです。目標の達成率80%以上であれば継続、90%を超えたら目標を上方修正、80%未満なら下方修正といったように決めておいても良いと思います。

このような目標を毎日設定しておくと、トイレに行くのと同じように、勉強しないと気持ち悪い状態になります。この頃になると集中力も増しているので、背伸びの上方修正頻度が増えてきます。

「体力をつける」といったゴールも設定し、週に1度2キロの散歩をするなどの目標も設定しておけば、仕事後、もっと勉強を頑張ることのできる体づくりもできます。

職場のビジョン(理念)とゴールと目標に、自分を関連づける

介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)を取得するにしても、安くないお金と短くない時間が必要です。家族と幸せに暮らせる家を購入するのであればできる限り貯金しておきたいですし、収入も増やしておきたいところ。

本来仕事は喜びや幸せの一部でもありました。介護の仕事は職員同士の争いや公正に評価してくれない上司たち、休みを取ることのできない環境から、ストレスと疲れがたまるだけの行為に成り下がっているでしょう。

しかし仕事がなければ収入を得ることもできず、収入がなければ犯罪に走るしか生きることができません。仕事が当たり前にはない時代における仕事は、ありがたく、仲間たちと喜びを分かち合えるものでした。

そこで、「仲間たちと喜びを分かち合える職場に変える」とか「施設長になる」とか、そのようなゴールも追加して、具体的・数値的目標をたくさん用意することで、仕事を自分の人生の中に絡めていきます。

会社のビジョン(理念)・ゴール・目標を、自分の目的(ビジョン)・ゴール・目標に関連づけ、絡めていくと、更に昇給・しょうしんそくどがあがって、あなたの目的(ビジョン)達成が早くなります。

今勤めている会社に一生勤める気がないにしても、ある1つのゴールを挙げるまで、期間限定で共闘するのです。あくまでも主演はあなた。あなたの人生の目的(ビジョン)実現のため、勝手に会社に共闘してもらうのです。

そのために、会社にあなたの実績を認めてもらう結果を出します。つまり、ケアプランに記載されるゴール(ニーズ)と目標を、自分のゴール・目標に関連させます。もし転職するにしろ、今いる会社での実績を積み上げることで、いざ転職する際に、履歴書に書いてアピールするポイントを増やすことができるのです。

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

自分たちの生活もあるので、親の介護費用を援助し続けるには限界があります。

そのため、親の介護費用は基本的にまず親の財産を使っていくことが、お互いのため。

だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
あなたの実家・親の持ち家の価値を知っておく(一度、査定をしておく)ことで、介護費用にあてられる金銭の目処が立ちます。

実家終いノート編集部
家を売らなくても、担保にして金融機関からお金を借りることも可能ですし、家の金銭的価値を把握しておけば選択肢が増えますよ。

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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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