介護環境と介護の仕事を理解する

怒りっぽい利用者様(高齢者)におすすめの消臭芳香剤4選・色・音楽

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

匂いが与える心理効果

嗅覚は五感の中で唯一、感情に直接働きかける

人には五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)が備わっております。五感の中でも唯一、嗅覚は感情に直接働きかけます。

大脳は大脳新皮質、大脳旧皮質(辺縁系、嗅脳など)、大脳基底核と3つの構造から成っています。大脳新皮質は新しい脳で、理性的・論理的、つまり人間的な脳です。視覚、聴覚、味覚、触覚の4種類はまず大脳新皮質に働きかけます。

あなたが仕事を終え家に帰ると、珍しくテーブルに花が飾ってありました。するとまず「あれ、①お花がある。②綺麗ね」と、①花があると認識してから、②きれいだという感情が湧いてきます。この順序は視覚だけでなく、聴覚、味覚、触覚も共通しています。何の前触れもなく急に殴られた際、①痛い! と感じてから、②なんで殴るのよ! と怒りが湧いてきます。

しかし嗅覚だけが異なるのです。大脳旧皮質(辺縁系、嗅脳など)という、感情的、人間的、本能的な脳に直接働きかけます。そのため、例えば電車に乗っていた際に汗臭さを感じた時「①うわ、やだ! ②汗の匂いかしら?」といったように、先に不快なにおいだという感情が湧きだし、その後に何の匂いなのかを認識することになるのです。

それだけ匂いや香りというものが重要だということ。いい香りする施設と、臭いにおいのする施設、利用者様全体の機嫌の悪さが全く違ってきます。

怒りっぽい利用者様(高齢者)におすすめの精油4選

ラベンダー

消臭芳香剤として、最も有名なものの一つラベンダー。ラベンダーは、シソ科の植物で、産地はフランス・イギリス・イタリアです。甘く、さわやかな花の香りが特徴。ラベンダーには、睡眠を促す作用や鎮静作用があります。

ベルガモット

ベルガモットは、ミカン科の柑橘類で、主産地はイタリアです。さわやかで、すがすがしい香りが特徴。ベルガモットには、不安や動揺を和らげる鎮静作用があります。

ネロリ

ネロリは、ミカン科の柑橘類ビターオレンジの花の部分で、産地はイタリア、フランス、モロッコです。甘く濃厚なフローラルな香りが特徴。ネロリには、リラックス作用と鎮静作用があります。

サンダルウッド(白檀)

サンダルウッド(白檀)は、ビャクダン科の樹木で、産地はインドです。さわやかでいて甘い香りが特徴。サンダルウッド(白檀)には、喉の不調を和らげたり、鎮静作用があります。

ただの消臭芳香剤だから気軽に使える

消臭芳香剤とは、悪臭を除去し、果物や花卉、樹木などの匂いで包み隠すための薬剤です。実際に、上でご紹介した精油を使っている消臭芳香剤もありますが、決して、上でご紹介する作用を約束するものではありません。

しかし、作用を約束していないからこそ、ただの消臭芳香剤として、怒りっぽい利用者様(高齢者)の部屋にオススメすることができます。

色と音が与える心理効果

色と音の違いが脳や身体を刺激する

音の正体は振動です。低い音は振動幅が広く(振動回数が少ない)、高い音は振動幅が狭い(振動回数が多い)といった違いがあります。それと同じように実は、色にも振動があり、色の違いにより振動幅が違います。

話は変わりますが、人の身体をミクロ単位まで小さく見ていくと、身体を構成する小さな粒が振動していることがわかっています。目に見えない元素が集まってできているからです。つまり、生き物だけでなく、物もすべて振動しています。ですから人の心と身体は、色(光)や音の振動の影響を受けています。

難しい説明を省きますが、匂い同様に色と音も脳に対しても影響を与えます。もっとも有名な影響として食欲が挙げられます。色は、視床下部と呼ばれる食欲をつかさどる部分に影響を与えています。そのため赤いと食欲が増し、青いと食欲がなくなるということがたくさんの人に知られています。

怒りっぽい利用者様(高齢者)におすすめの色はピンク

攻撃性が抑制される色として有名な色がピンクです。赤は食欲を刺激して、青が生産性を上げ、ピンクが攻撃性を抑制するのです。そのため飲食店では赤が使われることが多く、オフィスでは青が使われることが多いのです。

赤や青と同じように、ピンクが多用されている場所があります。アメリカ、ドイツ、スイスなどの刑務所内の独房の壁などです。攻撃性が抑制されるからです。

もし怒りっぽい利用者様(高齢者)にお悩みで、居室のカーテンやシーツを選択できる立場にあるのであれば、色はピンクがおすすめです。

怒りっぽい利用者様(高齢者)におすすめの音楽はモーツァルト

アメリカのドン・キャンベル氏の研究によって提唱された「モーツァルト効果」。クラシック全般が、リラックス効果高いことで知られていますが、なんとモーツァルトの音楽だけ、人に与える影響が多いからか、「モーツァルト効果」という言葉まで生まれてしまったのです。

ドン・キャンベル氏の研究によると、想像力と創造力、会話における聴く能力、ストレス減少作用、記憶力と認知症改善、安心感と幸福感の増大、心拍の安定化、血液の安定化、アルファ波による高いリラックス効果、免疫力の改善、痛みの緩和といったさまざまな効果をもたらすのです。

モーツァルトは癒しをもたらす魔法使いに違いありません。もし怒りっぽい利用者様(高齢者)にお悩みで、もし音楽をかけるチャンスに恵まれたのであれば、おすすめはモーツァルトが作曲した音楽になります。

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

自分たちの生活もあるので、親の介護費用を援助し続けるには限界があります。

そのため、親の介護費用は基本的にまず親の財産を使っていくことが、お互いのため。

だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
あなたの実家・親の持ち家の価値を知っておく(一度、査定をしておく)ことで、介護費用にあてられる金銭の目処が立ちます。

実家終いノート編集部
家を売らなくても、担保にして金融機関からお金を借りることも可能ですし、家の金銭的価値を把握しておけば選択肢が増えますよ。

相続した実家が空き家⇛ 築40年超えの古家でも高く売る方法

親の介護費用が払えない!? 親が認知症になってからでは遅い

築47年の一戸建てを相続したが住まない長男が実家を売却【母親が介護施設に入所】

  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

-介護環境と介護の仕事を理解する