離れて暮らす老親の生活支援と介護

実家に通う必要なし!親の火傷や怪我も防げる宅配食とは

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高齢者になると、自分の思うように体を動かすことができなくなってきます。中には、意欲が低下してしまう方もおり、食事を作ることが減少してしまいます。適当な食事をするようになるのです。このような方の場合、近所のコンビニに通うことになります。

意欲が衰えず料理を続ける方もいらっしゃいますが、思うように体が動かず事故が増えてしまう方もいます。平成25年3月 28日、独立行政法人国民生活センターに公表された『医療機関ネットワーク事業からみた家庭内事故 -高齢者編-』によると、65歳以上の高齢者が事故を起こす場所で、3番目に多い場所がキッチン。家庭内事故の17.0%がキッチンでの事故で、主に包丁で指を切ってしまったり、火傷をしてしまったりします。

意欲低下傾向の方や事故増加傾向の方の場合、要介護認定を受けていれば、訪問介護をお願いすることを考えます。しかし、訪問介護だけで毎食分補えるとも限りません。

こうなってはもう、家族であるあなたが食事を作りに通うしかなくなるでしょう。では、親御さんの家まで遠かったり、仕事をしていたりする場合はどうしたら良いのでしょうか。このような悩みに答えてくれるサービスが今、増加しています。今回は宅配食についてご紹介します。

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宅配食(食事宅配サービス)とは

配食サービス

配食サービスとは、朝食、昼食、夕食などの弁当を自宅に配達してくれるサービス。配食サービスを提供している団体はさまざまで、市町村であったり、民間企業であったり、ボランティア団体が行なっていることもあります。

宅配食を利用できる人

多くのところで60〜65歳以上の方が対象。市役所が運営している宅配食の場合制限が厳しく、高齢者方のみの世帯で外出が困難な方のみというところもあります。民間企業の場合はさまざまで、高齢者だけのところもあれば、子育てに忙しい若い世代の方でも注文できる会社もあります。

宅配食の内容

弁当

献立

献立がかなりたくさん用意されています。多くのところで栄養士が献立を作っており、どこの会社も一月の間で同じ食事を出していません。コンビニの場合、同じような弁当が並んでいるので栄養が偏りますが、配食サービスなら肉・魚・野菜など、栄養バランスよい食事をとることが可能。

また、献立コースを選ぶことも可能です。例えば、通常コースや入れ歯の方向けに柔らかいものだけのコース、低カロリーコース、糖質制限コース、低タンパクコース、塩分控えめコース、ムースコース、贅沢コースなど、会社によってさまざまなコースが用意されています。

注文タイプ

市役所運営の場合、昼食と夕食の週14食分だけ毎日、その都度届くタイプが多いようです。この場合、一度注文すれば宅配食の停止をお願いするまで継続して自宅に食事が配達されます。

民間企業の場合は会社によって大きく差があります。1食1食個別にその都度注文するタイプ、1度注文したら注文内容通りにその都度定期に届くタイプ、冷凍タイプでまとめて届くタイプです。

1食1食個別に注文できるタイプのメリットは、食べたいものを自由に選ぶことができる点です。デメリットは、栄養が偏る可能性があること。その都度注文する手間がかかり、注文し忘れる可能性があることが考えられます。

1度注文したら定期的に届くタイプのメリットは、栄養バランスよく食事ができる点です。デメリットは融通が利かない点。食欲がなかったり、たまたま外出する用事があっても注文通りに配達されます。

冷凍タイプのメリットは長期保存可能なので、好きな時に好きなだけ食べることができます。デメリットは、冷凍食品特有の飽きやすさと好きなものを食べられるので結局は栄養が偏る可能性がある点です。また、電子レンジを使わなければならない点もデメリットといえるでしょう。

宅配食の届け方

宅配食の届け方は、弁当が冷凍か冷凍でないかに大きく左右されます。冷凍食品の場合は通常の宅配物と変わらない扱いです。受け取りできなくても再配達されます。

鍵付きの保冷ボックスに弁当を入れて玄関に置いていってくれる会社もあります。この場合、必ずしも家にいる必要がない点で便利です。比較的体が動く元気な方にオススメ。

冷凍食品ではない場合、基本的に手渡しになります。会社にもよりますが、冷凍食品じゃない分、味に期待できます。手渡しのメリットは、毎日必ず配達員と顔をあわせることになるので、安否確認を兼ねることができます。デメリットはもちろん、家にいなければならない点と、日持ちしないので廃棄の可能性がある点です。比較的体が悪い方にオススメです。

安否確認サービス

緊急連絡先

冷凍の弁当をまとめて届ける会社でなければ、多くの会社で「安否確認サービス」を無料で提供しています。事前に申し込み、緊急連絡先をお知らせしておけば、配達員が弁当を手渡す際に親御さんの様子を見て、必要な時に電話連絡してくれるサービスです。必要な場合はお願いしましょう。

宅配食の費用

配食サービスの費用

おおよそ1食400円前後。市役所運営の宅配サービスの方が安いのではと思いがちですが、民間企業とあまり差がありません。良心的な市役所では、1食300円前後で提供している場合もあります。

民間企業の場合、コースによって大きく差が出ます。通常コースであれば1食400円前後。1日1食分お願いしていた場合毎月12,000円。1日2食で24,000円。1日3食で36,000円です。ご自分で料理した場合の食費のおおよそ1.5枚程度。結構安いです。

高齢者向けの制限したコースは、1食500〜700円くらいします。贅沢なコースでは1食1,000円前後するものもあります。親御さんとあなたの懐次第です。

宅配食利用の流れ

電話、ウェブ注文など会社によって異なります。注文の際は、名前、電話番号、住所、献立コース、個数または朝・昼・夕の選択、お届け日またはお届け開始日などを聞かれます。たったこれだけです。味に飽きてきたら業者を変えて見ても良いかと思います。

いかがでしたか。今回は宅配食についてご紹介しました。これなら、あなたも親御さんも楽チンで安心です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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実家終いノート編集部
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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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