NTTドコモの内部組織「モバイル社会研究所」が、シニアがスマートフォンを持つ理由に関する調査・分析レポートを公開しました。2017年1月現在、シニアの36%がスマホを持っており、どのような理由でスマホを保有したのか調査し、どんな項目と関係が深いかを分析した内容です。
出典:www.moba-ken.jp
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シニアのスマホ所有理由は、男性「使いたい機能」女性「家族の勧め」1位
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調査によって意外な事実が判明しています。“スマホを所有する理由と関連が最も強いのは「性別」 ”とのこと。時間や経済的なゆとりでも、日々の活動や年代でもなく「性別」です。女性の場合、環境や周りの影響が強いようですが、だからこそ、スマホ所有の理由に強い関連を持っているのが「性別」ということなのでしょう。
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男性の場合、自らの意思でスマホに変えた方が、60代70代ともに55%もいます。受動的にスマホに変えた理由の1番が「使いたい機能」で約38%。次いで「周囲がスマホ」「スマホが安いから」が約18%です。
女性の場合、受動的にスマホに変えた方が60代70代ともに56%もいます。男性とは真逆の結果。受動的にスマホに変えた理由の1番が、家族、販売員、友人など「周りの勧め」が約40%。次いで「フィーチャーフォン(ガラケー)が使えなくなった」「なんとなく」との理由で約15%です。
調査された時期は2017年3月なので最近の高齢者のスマホ事情です。調査対象は、全国の60~79歳男女2,936件もの高齢者の回答です。
スマホを使えるかどうかで老後の生活に差が…高齢者にスマホを勧める7つの理由
子供の頃どころか、若いときにスマホがなかった年代、40代50代以上のみなさまにとって、スマホを使いこなすことは非常に大変です。しかし、スマホを使いこなせるかどうかで老後の生活の充実度が大きく変わるとしたら、今からちょっとづつ練習する気にならないでしょうか。
40代50代に方にとっての親御さんの年齢は、おおよそ65歳から75歳。まずは親御さんのガラケーをスマホに変えてもらうことから始めます。そうすれば、自分で覚えた新しいスマホの活用法を親御さんに教えることができます。
勧め方は、NTTドコモの「モバイル社会研究所」が調べてくれた調査結果を活用します。お父様には機能を。お母様は押しの一手です。親御さんに教えれば、あなたはよりスマホの操作方法を覚えることができますし、親御さんもスマホを使えるようになって一石二鳥です。
GPS機能があるので家族は安心
親御さんがもし、認知症などを理由に迷子になってしまっても、普段からスマホを持つ癖がついていればスマホにて場所の特定ができることになります。
指先も頭も使うので認知症の対策に
皆さんご存知かもしれませんが、指先を使うと認知症予防になります。また、知らないことを覚えるために頭を使い、反復して練習することになるのでさらに認知症予防につながります。
遠く離れた親御さんにも孫の写真などを気軽に送ることができる
当たり前のことですが、親御さんがスマホを使えると写真を気軽に送ることができるのでとても喜んでもらえますし、良い刺激にもなります。
LINEなどで気軽にコミュニケーションが取れる
LINEでのコミュニケーションも気軽に取れるようになるのもスマホのメリットです。普段から連絡を取り合っていれば、「オレオレ詐欺」にもあいにくいといったメリットもあります。
好きなドラマ(動画配信サービス)も観られるようになる
若い時期からあるテレビは、多くの高齢者でも操作することができます。しかし、最近のテレビドラマに時代劇はありません。女性が大好きな韓国ドラマも、今ではほとんど放送されません。スマホの操作と動画配信サービスの操作の方法はほぼ同じ。動画配信サービスを利用できれば親御さんも大喜びです。
loTの技術で、建物や家電をスマホで操作できるようになる
近い将来、実際に私たちの住まいが変わります。例えば、車椅子になってしまった親御さんが家に一人でいる時のお客様の訪問。玄関に一人で下りることができなくても、スマホで玄関のドアの解鍵なども可能になります。体が不自由になればなるほど、デバイスとインターネットが重要になります。今からスマホの操作で様々なデバイス操作に慣れておく方が老後の生活が充実します。
ショッピングや病院の先生による診断が家でも可能となる
ショッピングはすでに、家でもほとんどのものを購入することができるようになりました。高齢者にこそ必要なサービスではないでしょうか。また、11月からサービス開始となるNTTドコモとテックファームによる遠隔診療サービス「MediTel」。通院する必要がなくなりますが、スマホやタブレットなどのデバイスの操作が必要です。
『ドコモ・テックファーム遠隔診療サービス「MediTel」の提供11月開始』もチェック。