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2016年(平成28年)高齢者に人気・不人気都道府県ベスト3・ワースト3

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高齢者が住まいを選ぶ上でまず最初に決めなければならないのが住みたい場所です。仕事を理由に引っ越しや現住継続を決定する必要がありませんので、ある程度の自由が許されているのです。そこで今回は、2016年(平成28年)における転入超過数をもとに、高齢者に人気・不人気の都道府県ベスト3とワースト3をご紹介します。

転入超過数とは

転入超過数とは、一定期間における転入数ー転出数をいいます。転入数が多いと数値はプラス。転出数の方が多いと数値はマイナスになります。ここでは、2016年(平成28年)において、65歳以上の高齢者の都道府県間移動数をもとに、ベスト3とワースト3を決めています。

転入超過数は、総務省統計局の「平成28年(2016年)住民基本台帳人口移動報告」を参考にさせていただきました。

高齢者が移動する理由

約半数が「住宅を主とする理由」

2016年 国立社会保障・人口問題研究所「第8回人口移動調査」によると、65歳以上の「過去5年間における現住地への移動理由」で1番多かったのは「住宅を主とする理由」で46.1%です。

医療・介護・予防・生活といった面でも利便性が高く、大規模なニュータウンや住宅開発が活発な地域(住まい)に、人気が集まるということになりますでしょうか。

16.8%が「親や子との同居・近居」と回答

「親や子との同居・近居」と回答している方が16.8%です。そのため、65歳以上の子供世代である40歳以上の方がたくさん住まう地域に、より人気が集まりやすいということになるかと思います。同居まではしなくても、近所にいる方が互いに安心できるという調査結果です。

高齢者に人気の都道府県ベスト3

1位:埼玉県

2016年(平成28年)における転入超過数第1位は埼玉県で、65歳以上の転入超過数は2,605人。全体での転入超過数も、都道府県別第3位で15,560人です。利便性が高く、子供たちと同居・近居もしやすく、住まいの開発が活発で、高齢者にも若者にも住みやすい都道府県ということになるのでしょうか。

2位:千葉県

2015年(平成27年)においては第1位でしたが、2016年(平成28年)は埼玉県に抜かれて第2位となっております。65歳以上の転入超過数は1,967人。全体での転入超過数は、東京都に次ぎ第2位の16,075人です。埼玉県同様、利便性が高く、子供たちと同居・近居もしやすく、住まいの開発が活発で、高齢者にも若者にも住みやすい都道府県ということでしょう。

3位:茨城県

2016年(平成28年)における転入超過数第3位は茨城県で、65歳以上の転入超過数は1,008人。埼玉県と千葉県との違いは、全体での転入超過数はマイナスだった点。-3,709人と県外へ引っ越しされた方の方が多いという結果です。

年代別に見ると、15〜34歳の転入超過数がマイナスで、特に20〜29歳の転出が目立ちます。65歳以上の子供の世代である40歳〜54歳まではプラスですので、利便性が高く、子供たちと同居・近居もしやすく、住まいの開発が活発で、高齢者に住みやすい都道府県という点では疑いようがないでしょう。

高齢者に不人気の都道府県ワースト3

1位:東京都

東京都の利便性は圧倒的のように感じられますが、医療や福祉という面においては利便性が低いということなのでしょうか。住まいの金額も高いですから、どうしても東京都でなければならない理由がないとも考えられます。転入超過数のマイナス値は圧倒的で、-6,132人。

しかし、全体の転入超過数はなんと74,177人。第2位の千葉県が16,075人で、第3位の埼玉県が15,560人ですから、2位との差が明らかです。年代別に見ると、15〜29歳における転入超過数が万単位でプラス。若者の圧倒的支持が理由で、全体の転入超過数を大きく押し上げています。4歳未満と50歳以上の年代だけがたくさん転出している結果となっております。

2位:大阪府

ワースト2位は大阪府で、65歳以上の転入超過数は-1,122人です。全体の転入超過数は第7位で1,794人。全体の転入超過数でプラスの都道府県は、大阪府を含めて7都道府県しかありません。47都道府県中40都道府県がマイナスという結果です。

大阪府を年代別に見ると少し特殊で、9歳未満と89歳までがすべてマイナス。なぜか90歳以上だけが16人プラスになっています。ちなみに、2015年も85歳以上だけがプラス。理由はわかりませんが、85歳以上の方が大阪を選ぶ何かしらの理由があるに違いありません。

10〜29歳の転入数だけで全体の転入超過数をプラスに押し上げているということになります。この点は東京都と同じで、圧倒的に若者に支持されている街ということになります。

3位:熊本県

熊本県がワースト第3位となりますが、これは仕方がなく、当然の結果ともいえます。2016年4月14日、震度7を観測する「熊本地震」が発生したためとしか考えられません。実際、2015年(平成27年)における転入超過数は、全体としてはマイナスなものの、65歳以上の転入超過数はプラスです。

2017年10月20日、熊本県公式サイトにて公表された「【第1号】復旧・復興のあゆみ」を見ると、すでに復旧・復興がかなり進んでいるようです。観光には是非熊本を。くまモンが待っています。

いかがでしたか。今回は、2016年(平成28年)における転入超過数をもとに、高齢者に人気・不人気の都道府県ベスト3とワースト3をまとめてみました。是非参考にしてみてくださいね。

出典:「平成28年(2016年)住民基本台帳人口移動報告」総務省統計局

出典:「平成15年(2003年)1月~平成29年(2017年)11月 都道府県別転入・転出超過数の推移-日本人移動者」総務省統計局

出典:「第8回人口移動調査」2016年 国立社会保障・人口問題研究所

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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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