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対人 睡眠 外出の変化は排泄トラブルの始まり!早期受診で心の安寧を

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約8割が加齢に伴う排泄トラブルを抱えている

 日本排尿機能学会の調査によると、60歳以上の約8割もの高齢者が、なんらかの排泄トラブルを抱えているといいます。加齢に伴い、ほぼ全ての人が、頻尿や尿もれ、便秘や下痢などの問題を抱えるようになるということです。

人は皆平等に排泄トラブルを抱えると考えれば、恥ずかしくないはずですが、感情は整理できません。恥ずかしいものは恥ずかしいですし、生活にも支障が出てきてしまいます。

排泄トラブルのほとんどは受診すれば良くなる

 排泄トラブルは、とても恥ずかしいことであり、人の尊厳にも関わることなので、実際に排泄トラブルを抱えてしまうと、それを隠したくなります。若くても、なんらかの理由で尿や便の失禁をしてしまう可能性がないとは言い切れません。

もしあなたが失禁してしまった場合に、その事実を堂々と公表できる方がどれだけいるでしょうか。堂々と公表できる方もいらっしゃると思いますが、恥ずかしさなど、何も感じないでいられる人はほとんどいないのではないでしょうか。

排泄トラブルを抱えている人の多くは、自信をなくしていたり、人に気づかれないよう必死に隠そうとしたり、外出をできる限り避けようとしたりします。そのため、病院への受診を敬遠しがちです。

ですが、排泄トラブルの多くは、受診すれば良くなるものの方が多いのです。薬などによる治療、運動、排泄用具、排泄関係の物品、様々な解決法をアドバイスしてくれます。抱え込んで自分自身を追い詰めてしまわないよう、家族などの介護者が早めに気がついて、早期解決に導いてあげることも必要です。

薬だけの解決は避けたい

 排泄トラブルの多くは、薬を飲むだけで簡単に解決できてしまうものが多いように思います。しかし、薬で解決したからといって安心してはいけません。継続して飲み続ければ、効き目が弱くなり、薬が増加していきます。

また、副作用からその他の問題が生じる可能性がかなり高いです。徐々に運動・筋力トレーニングなどを増加させ、できる限り薬の量を減らしていく努力も必要です。

個々の健康状態にもよりますが、短期目標では薬による早期解決を目指し、半年・1年・3年など長期的には、運動や食事療法により薬を減らし、薬に頼らない解決を目指すことが理想的です。

排泄トラブル チェックリスト

 排泄トラブルを抱える親御さんのトラブルそのものの早期解決と心の安寧を目的に、「排泄トラブル チェックリスト」を活用していただけたらと思います。排泄によるストレスができる限り早くなくなり、再度楽しい生活が送れるようにサポートしあえる関係が理想的です。

人に近づくことを避けるようになった
尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
落ち着きがないことが増加した
尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
そわそわしたり、上の空でいることが増えた
残尿感を感じている可能性があります。
急に会話が途切れたり、動きが止まることが増えた
掃除、物を持ち上げた時、かがんだ時に尿もれしてしまった可能性があります。
ネガティブな発言が増加した
排泄トラブルによる自信喪失や排泄トラブルそのものを心配して、ネガティブな発言が増加することがあります。
親御さん宅へ上がることを避けているように感じる
お父さん、またはお母さんの排泄トラブルを隠し、子供たちに心配をかけないようにしている可能性があります。
日中寝ていることや眠そうにしていることが増えた
夜の排尿回数の増加や失禁への恐れから睡眠不足になっている可能性があります。
親御さん宅内の消臭剤が増加した
尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
洗濯回数や寝具の数が増えた
尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
掃除用具一式が様々な場所に用意されている
尿もれに備え、すぐに掃除できるようにしている可能性があります。
外出時にトイレの場所を確認するようになった
頻尿・尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
外出の誘いを断ったり、誘われることが減った
頻尿・尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
散歩をしなくなった、または回数が減った
頻尿・尿もれトラブルを抱えている可能性があります。
バスや車に乗ることを嫌がるようになった
尿もれによる臭いを気にして、密閉空間を避けている可能性があります。
外出時の水分摂取を避けるようになった
尿もれトラブルを抱えている可能性があります。

思い当たる点が多ければ多いほど、排泄トラブルを抱えている可能性が高いといえます。
 

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

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実家終いノート編集部
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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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