高齢者住宅と介護施設の種類

ホテルサービス付き不動産を購入!?シニア向け分譲マンションとは

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 親御さんが、資産の使い方に困っていませんか。そんな富裕層向けの商品です。今回はシニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)をご紹介します。

シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)とは

 シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)とは、食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行などホテルのようなサービスが付随する、分譲マンションをいいます。分譲マンションですので購入します。なので、権利形態は「所有権」になります。利用権でも賃貸借でもありません。購入した親御さんのものになります。

 残りの人生が少ない60過ぎの方の大きな買い物。資産に余裕がなければそのような贅沢な買い物はできません。サービスはさらに、日常生活を楽しむための設備やイベント、レクリエーションなどが充実しています。料金は高めで、その分居室も広く、設備も充実している傾向にあります。
 シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)は、親御さんにも、その子供たちにもメリットがあるサービス。親御さんとしては、残りの人生を楽しくゆったり暮らしつつ、子供達に資産として残すことができます。

 有料老人ホームのように、居室や共有スペースを利用する権利を購入する方式「利用権方式」では、子供達に資産として残すことができません。サービス付き高齢者住宅のように、居室や共有スペースを借りる方式「賃貸借方式」でも似たようなもので、戻ってくるとしても敷金くらいです。

 「利用権方式」「賃貸借方式」ともに、居室を利用するために必要なお金は返ってきません。シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)なら、所有権ですので、相続した子供たちは、これを売ってお金にすることが可能なのです。資産に余裕がある方にとっては一石二鳥。

 ただし、不動産投資的な面があることを忘れないようにしましょう。良い物件は売るときに高く売れること、または購入費と同じくらいで売れることもあります。もちろん、買った時より非常に安くなってしまうこともあれば、買い手がなかなか見つからないなんてこともあります。

シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)を利用できる人

 ほとんどのシニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)で60歳以上かつ、要介護認定を受けていない方〜軽度の要介護度の間だけの利用です。要介護認定を受けても、すぐに出て行かなくていい分、健康型有料老人ホームより長くゆったり生活できるでしょう。

 分譲マンションですので、施設ではなく自宅です。自宅ですから、要介護認定を受けて、必要であれば介護保険サービスの在宅サービスを、別の会社に(別の会社と契約が必要)お願いできます。例えば、訪問介護、デイサービスなど。

 シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)は、元気な方が暮らすにはとても充実した設備を備えています。逆にそれは、要介護度が重度の方にとっては暮らしづらいということ。元気なうちから有料老人ホームで暮らすよりお得(所有権なので)かつ楽しいというだけで、体が不自由になってからは暮らせません。一時的に暮らす場所だと考えておきましょう。

シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)で働く職員

 介護保険サービスではありません。そのため、法律による人員基準がなく、運営側のサービス方針によって働く職員が大きく異なります。サービスの一環として、介護職員を常駐させているところもあれば、看護師を常駐させているところも中にはあります。しかし、介護保険サービスではないので注意です。介護保険サービスを利用したい場合は、別に訪問介護、デイサービス、居宅介護支援などと契約しなければなりません。

シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)の具体的サービス

 イメージとしては、旅館やホテルなどのサービスに似ています。

設備サービス

 カラオケ、麻雀、ビリヤード、バー、図書室、スポーツジム、シアタールーム、プール、露天風呂や温泉などなど、楽しむための設備がかなり充実しています。記載した設備、全てが用意されているわけではありませんが、それぞれのシニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)がウリとする設備が何かしら用意されています。

居室

 基本的に全て、かなり広く贅沢な空間です。マンションの一室を買っているので、当然にお風呂やトイレ、キッチン、冷蔵庫や洗濯機を置くスペースなど、全て揃っています。

人材サービス

 食事の準備、清掃、洗濯、買い物代行などの日常生活必要なサービスは、まるでホテルのように全て職員がやってくれます。また、レクリエーションやイベント、サークルなどの企画も充実しています。年に1〜2回、定期健康診断まで提供してくれるところもあります。

 介護保険サービスではありませんが、介護職員や看護師が24時間常駐しているようなところまでありますので、何かあった時の緊急時の対応も心配ありません。介護保険サービスを利用したい場合は外部のサービスを利用します。

シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)の料金

シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)の費用
購入費(初期費用) 月額費用
数千万~数億円 数十万円

 分譲マンションの購入ですので、入居一時金ではなく購入費です。住宅の購入ですので、条件さへ揃えば住宅ローンも計画に入れることが可能でしょう。必要なものも、基本的に住宅購入時と同じです。身分証明証、健康保険証、確定申告書、経営決算書、登記簿謄本、納税証明書、住民票、実印、印鑑証明書、収入印紙などが必要になるでしょう。

 購入費用は、数千万円を下ることはありません。月額料金は、基本的な部分として管理費、修繕積立金、固定資産税などが考えられます。これも通常の分譲マンション購入に必要な資金と同じです。しかし、シニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)では、サービスも用意されているので、それらのサービスを利用したら利用したぶんだけ月額料金が増加します。

 購入費が数千万~数億円、月額費用が数十万円と、曖昧な表記なのはそのためです。贅沢な暮らしをすればするほど料金は高くなります。

 いかがでしたか。今回はシニア向け分譲マンション(ケア付き高齢者住宅)をご紹介しました。非現実的な夢のような生活が実現するでしょう。どれだけ頑張れば実現可能なのか、特別な方だけの世界です。

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

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だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
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実家終いノート編集部
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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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