高齢者住宅と介護施設の種類

介護予防に最適!安心で孤独まで解決できる住宅型有料老人ホームとは

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 それなりにお金に不自由していない親御さんでも、孤独でないかどうかや親御さん同士だけでの暮らし、心身能力の低下など、いろいろと心配ですよね。そんな孤独や心身能力の低下などの不安も、全てが解決できる老人ホームがあります。今回は住宅型有料老人ホームをご紹介します。

住宅型有料老人ホームとは

 「介護付き」「住宅型」「健康型」と3種類の有料老人ホームがあります。そのうちの一つである、住宅型有料老人ホームとは、食事の提供や掃除、洗濯、買い物代行など生活支援サービスを受けることのできる有料老人ホーム。一般的にレクリエーションも充実している傾向にあります。

 それぞれの特徴を簡単に、「健康型」が楽しむため、「介護付き」が一人で生活できない要介護者を介護するため、「住宅型」が介護予防になる中間的位置付けだと表現できます。料金はピンからキリまで。「健康型」のように豪華なところもあれば、「介護付き」より安いところもあるといった感じ。

 公益社団法人全国有料老人ホーム協会「平成25年度有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関する実態調査研究事業報告書」によると、約8,400件ある有料老人ホームの中で、約5,100件。割合としては60.5%と一番多い割合。それだけ多くのニーズがあると考えられます。

住宅型有料老人ホームを利用できる人

 ほとんどの住宅型有料老人ホームで60歳以上かつ、要介護度が軽度であれば利用できます。要介護認定を受け、必要であれば別の会社に(別の会社と契約が必要)介護保険サービスの在宅サービスをお願いできます。例えば、訪問介護、デイサービスなど。

 住宅型有料老人ホームは、基本的に元気な方や要介護度が軽度の方向けの老人ホーム。要介護度が軽度のうちは、住宅型有料老人ホームの方が心身状態の悪化を防ぐ(介護予防)ことにつながりますが、要介護度が重度化してきた場合には、設備的にも金銭的にも、介護付き有料老人ホームでないと対応できなくなる可能性もあります。

住宅型有料老人ホームの具体的サービス

 
 住宅型有料老人ホームは、介護保険サービス(特定施設入居者生活介護)とセットで提供される施設ではないので、介護保険法の基準に縛られません。ただし、高齢者の安全のため、老人福祉法の基準が満たされるように作られています。

設備サービス

 住宅型有料老人ホームはバリエーションが豊富。カラオケ、麻雀、ビリヤード、バー、図書室、スポーツジム、シアタールーム、プール、露天風呂や温泉などなど、楽しむための設備がかなり充実したところもあります。逆に、費用を抑え、楽しむ設備が少ないところもあります。

 その他基本的なこととしては、火災など非常災害に備えた建物です。ある程度の身体機能低下には対応できるよう設計されています。食堂、医務室(健康管理室)、看護・介護職員室、機能訓練室、談話室(応接室)、洗濯室、事務室、宿直室などの設置が義務付けられています。各居室に、浴室、洗面所、トイレを設置しない場合には、規模に合わせた数、設置しなければなりません。廊下は最低でも1.4メートル以上。車椅子2台がすれ違える広さです。

 このように、住宅型有料老人ホームの設備はかなり充実しており、かなり贅沢で楽しい施設になっています。

居室

 個室または夫婦室です。高級志向なところでは、部屋は広めで、トイレ、洗面、浴室、キッチンまで完備しています。逆に低価格のところではトイレ、浴室、食堂は共有スペースのみってところもあります。老人福祉法には、居室の広さは最低でも、13平方メートル以上と定められています。数は少ないでしょうが、約8畳(13平方メートル)で提供している住宅型有料老人ホームもなかにはあるということになります。

 居室に関してもかなりバリエーションが豊富なので、お財布と相談しつつ選ぶことが可能。

人材サービス

自立型ケアハウスで働く職員(人員基準)
職種基準 配置基準 必要な資格等
管理者 1施設に1人 規定なし
生活相談員 規定なし 社会福祉士、社会福祉主事任用資格などの資格保有者
栄養士 規定なし 管理栄養士、栄養士などの資格保有者
調理員 適当数 規定なし

 食事の準備、清掃、洗濯、買い物代行などの日常生活必要なサービスは職員がやってくれます。その他にも、生活相談に乗ってくれたり、レクリエーションやイベント、サークルなどの企画も充実しています。

 住宅型有料老人ホームの場合、老人福祉法による人員基準は、食事以外(栄養士がいるので安心)特に安心できる項目はないのですが、施設運営側のサービス方針によって働く職員が大きく異なります。例えば、介護保険サービスではありませんが、介護職員や看護師が24時間常駐しているところも中にはあります。

 人材に力を入れていたり、設備に力を入れていたり、その両方に力を入れているようなところは、毎月の料金が高くなるのでしっかり確認しておきましょう。

 介護保険サービス(1割または2割負担)を利用する場合は、別の会社(介護保険サービス提供会社)に訪問介護、デイサービス、居宅介護支援などと契約すれば、外部サービスとして利用できます。この場合、介護保険サービスは住宅型有料老人ホームとなんら関係ありませんので、お支払いも別です。

住宅型有料老人ホームの料金

住宅型有料老人ホームの費用
入居時一時金(初期費用) 月額費用
0~数億円 10万~40万円

 月額費用の内訳は、家賃、管理運営費(人件費、施設維持管理費など)、食費、光熱水費、その他の費用など。

 住宅型有料老人ホームに支払うわけではありませんが、個人的に外部の介護保険サービス(訪問介護やデイサービスなど)を利用している方は、その利用料金の1割または2割も毎月発生します。 住宅型有料老人ホームの毎月の利用料金にプラスして介護保険サービス料金も発生するので、要介護度が高くなるほど、介護保険サービスへの依存度が高くなるほどに料金が高くなります。

 いかがでしたか。今回は住宅型有料老人ホームをご紹介しました。バリエーション豊富な住宅型有料老人ホームなら、親御さんにあった場所が見つかることでしょう。より長く元気でいてもらうためには、住宅型有料老人ホームはオススメです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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実家終いノート編集部
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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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