高齢者住宅と介護施設の種類

複雑でわかりづらい老人ホームの種類と特徴をスッキリまとめてみた

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 老人ホームは、種類も多く、名前も難しく、とても複雑でさっぱりわからないと思いませんか。そんな老人ホームをスッキリまとめてみました。今回は老人ホームの種類と特徴について解説します。

1、老人ホームとは

 老人ホームとは、一般的に要介護認定を受けた高齢者が住まう施設のことをいいます。さまざまな種類の老人ホームがありますが、特徴や料金、対象者や目的・役割など全て異なります。

2、老人ホームの種類と特徴

老人ホームの種類と特徴
老人ホーム 介護保険サービス 入居条件 予算 特徴
健康型有料老人ホーム なし・利用不可 自立 食事の提供や掃除・洗濯、買い物代行などホテルのようなサービス。レクリエーションが充実。高価。居室広め。
シニア向け分譲マンション なし(在宅サービス利用可(外部サービス)) 自立〜軽度 分譲マンション。権利形態は所有権。自分の資産になる。食事の提供や掃除・洗濯、買い物代行などホテルのようなサービス。レクリエーションが充実。高価。「ケア付き高齢者住宅」とも呼ばれている。
住宅型有料老人ホーム なし(在宅サービス利用可(外部サービス)) 自立〜軽度 低〜高 食事の提供や掃除・洗濯、買い物代行などの生活支援サービス。レクリエーションも充実。
軽費老人ホームA型とB型 なし(在宅サービス利用可(外部サービス)) 自立〜軽度
月収34万円未満の低所得者
見守りと食事の提供(B型は食事提供なし)だけのサービス。居室狭い。所得によって利用料が変わる。
サービス付き高齢者住宅(サ高住・サ付き) なし(在宅サービス利用可(外部サービス)) 60歳以上または要介護者 見守りと生活支援サービスだけ。自由度が高い。
自立型(一般型)ケアハウス(軽費老人ホームC型) なし(在宅サービス利用可(外部サービス)) 自立〜軽度 低〜中 見守りと生活支援サービスだけ。有料老人ホームでいう「健康型」。
養護老人ホーム なし(在宅サービス利用可(外部サービス))または外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 自立〜中度
生活保護・低所得
食事の提供や見守りと生活支援サービスだけ。社会復帰や自立を目指す。低所得者専用。居室狭い。
介護付き高齢者住宅(サ高住・サ付き) 特定施設入居者生活介護 要支援1〜要介護5 中〜高 医療も介護も生活支援もレクも設備も充実。介護付き有料老人ホームとあまり変わらない。
介護付き有料老人ホーム 特定施設入居者生活介護 自立〜要介護5 中〜高 医療も介護も生活支援もレクも設備も充実。地域密着型もある。
介護型ケアハウス(軽費老人ホームC型) 特定施設入居者生活介護 自立〜要介護5 医療も介護も生活支援もレクも設備も充実。有料老人ホームでいう「介護付き」。
グループホーム 認知症対応型共同生活介護 要支援2〜要介護5
認知症の診断
中〜高 5〜9人以下で小規模。認知症専用なので、認知症に特化した介護保険サービスが受けられる。地域密着型。
老健 介護老人保健施設 要介護1〜5
診療情報提供書(診断書)
病院と自宅の中間的介護施設(3~6ヵ月程度)。介護サービス充実。リハビリ専門スタッフによる機能訓練。
療養病床 介護療養型医療施設 要介護1〜5
診療情報提供書(診断書)
リハビリも医療ケアも受けられる病院のような介護施設。介護サービス充実。長期利用可能。2018年3月廃止予定。
医療内包型1 医療内包型1 要介護1〜5
診療情報提供書(診断書)
医療の必要性が比較的高く、容態が急変するリスクがある方
リハビリも医療ケアも受けられる病院のような介護施設。要介護度が重度の方でもしっかり対応。長期利用可能。2018年4月新設。
医療内包型2 医療内包型2 要介護1〜5
診療情報提供書(診断書)
医療の必要性があり、容態が安定している方
リハビリも医療ケアも受けられる病院のような介護施設。多様なニーズに応えられる柔軟な介護サービス。長期利用可能。2018年4月新設。
医療外付型 医療外付型 要介護1〜5
診療情報提供書(診断書)
医療の必要性があり、容態が安定している方
いつでも訪問診療にてリハビリも医療ケアも受けられる病院と併設された介護施設。多様なニーズに応えられる柔軟な介護サービス。長期利用可能。2018年4月新設。
特別養護老人ホーム・特養 介護老人福祉施設 要介護3〜5
市役所への申し込みと審査
寝たきりの方など、常に介護が必要な方専用の介護施設。介護サービス充実。地域密着型もある。

3、老人ホームのサービス

 老人ホームのサービスは、基本的に「住まい」「設備」「人材サービス」3つのサービスの組み合わせからなります。

3−1、住まいの提供

 老人ホームは高齢者にとっての住まいです。一時入居金や毎月の費用が高いところほど高価な施設です。それぞれの老人ホームに特徴があり、ピンからキリまでさまざまざ老人ホームがあります。

3−2、設備の提供

 内装や設備に関してです。要介護度の高い人の入所を想定している老人ホームは、介護に関する設備が充実しています。要介護度の低い人の入所を想定している老人ホームは、カラオケや麻雀などの遊びに関する設備が充実。

 高価な老人ホームでは、シャンデリアがあったり、おしゃれなエントランスがあったりもします。設備に関しても老人ホームによって特徴はさまざまで、ピンからキリまであります。

3−3、人材サービスの提供

 老人ホームといえば介護と思いがち。しかし、実際は必ずしも老人ホーム、イコール介護ではありません。例えば、健康型有料老人ホーム、シニア向け分譲マンション、ケア付き高齢者住宅、住宅型有料老人ホーム、軽費老人ホームA・Bでは、介護保険サービスが提供されません。

 基本的にホテルのように食事の準備、清掃、洗濯、健康チェック、そしてレクリエーション、お出かけなどの遊びに関するサービスだけ。軽費老人ホームA・Bに関しては基本、見守りだけです。

 老人ホームにおける人材サービスもまたさまざまなのです。要介護度の高い方の入所を想定している老人ホームでは、しっかり医療的なサービスや介護サービスを受けることができます。老人ホームによって人材サービスの特徴もさまざまです。

 いかがでしたか。今回は老人ホームの種類と特徴について説明しました。さまざまな老人ホームもスッキリまとまって、親御さんの老人ホーム選びに役立つかと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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