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親のもしも!救急車を呼ぶべき判断が簡単にできるたった7つの基準

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親御さんのもしもの時、救急車を呼ぶべきかどうか、焦ってしまったり、判断に迷うことが予測されますよね。練習できるわけでもなく、よくあることでもありません。そんな救急車を呼ぶかどうかの判断も、簡単にすることができます。ポイントは、重要な部分に対する訴えかどうか。今回は救急車を呼ぶべき判断基準についてご説明します。

いつもと違う頭痛は即 救急車

 

親御さんがいつもと違う頭痛を訴えたら、迷わず救急車を呼びましょう。特に、『突然の激しい頭痛』を訴える場合はかなり危険な病気の可能性があります。この場合、「くも膜下出血」「脳出血」「髄膜炎」「脳腫瘍」「脳動脈解離」「慢性硬膜下血腫」など、命に関わる病気ばかりが疑われます。

頭痛

『突然の高熱』や『支えなしで立っていられない』くらいにふらついていても同じです。頭の病気は痛みを伴わない場合もありますので、親御さんがもし、このような症状や訴えをしていたら迷わず救急車を呼びましょう。

顔の半分がおかしい、視野が欠ける、二重に見えるは即 救急車

 

親がもし顔に関する訴えをしたら、迷わず救急車を呼びましょう。頭に関する訴えと同じくらい危険な病気の可能性があります。「脳梗塞」「脳出血」「脳腫瘍」など、名だたる命に関わる脳の病気が疑われます。

顔の半分

具体的には、『顔の半分が動きにくい』『顔の半分がしびれる』『表情を作ると顔の半分は歪む』『ろれつがまわらない』『視野が欠ける』『物が二重に見える』『明らかに顔色が悪い』など、症状がいくつか同時に見られたら、間違いでもいいので即救急車です。

胸・背中の激痛、息切れ、呼吸困難は即 救急車

 

親御さんがもし、胸や背中に関する訴えをしたら迷わず救急車を呼びましょう。胸と背中は別だと考えられがちですが、胸の異変でも背中の異変でも、同じ内臓に関係した、危険な病気の可能性があります。「心筋症」「心筋梗塞」「大動脈瘤」など、名だたる命に関わる心臓の病気が疑われます。

具体的には、『胸や背中の突然の激痛』『急な息切れ』『急な呼吸困難』『胸の締付け感』『胸の圧迫感』などの訴え。救急車を呼ぶことをためらってはいけません。もし、大きな病気の診断をされなかったとしても、「良かった」とほっとするだけで済みます。

お腹に関する訴えは 状況により救急車または救急相談窓口

 

お腹に関する訴えが一番判断の難しいところ。救急車を呼ぶべきかどうかの判断は、『動けないほどの激しい腹痛』『激しいおう吐』『血を吐く』などを訴えていたら、迷わず救急車を呼びましょう。頭や胸・背中の訴えほど危険ではないにしろ、高齢ですから命の危険がないとは限りません。

『お尻からの出血』『黒いうんち』『下着に黒いかさぶたのようなものがつく』などの症状を訴える場合、早めに受診しましょう。大腸ガンなど、大きな病気が疑われます。

迷う場合は、まず、親御さんが暮らす地域の「救急相談窓口」に電話しましょう。「救急相談窓口」では、無料で救急車を呼ぶべきかどうか、今すぐ病院へ行くべきかどうか、医療機関の案内などのアドバイスを受けることができます。地域によって異なりますが、基本的に医師、看護師、救急隊経験者等の職員が案内してくれます。

埼玉県なら『#7119』または『#7000』、東京・横浜・大阪なら『#7119』です。あらかじめ地域の「救急相談窓口」の電話番号を調べておくと良いでしょう。相談時間は地域によってまちまちです。(地域によって「救急相談窓口」がないところもあります)

手足の片側半分だけのしびれは即 救急車

手足

親御さんが手足のしびれを訴えたら、救急車を呼ぶかどうかを考えます。左半身だけ、または右半身んだけなど、『片側だけの手足のしびれ』を訴えた場合は、迷わず救急車を呼びましょう。「脳梗塞」「脳出血」「脳腫瘍」など、名だたる命に関わる脳の病気の可能性があります。

しびれは、皆さんもよく知る「ピリピリ」する感じのわかりやすいものから、手足にラップがくっついているようなしびれもありますので注意が必要。おう吐やめまい、ふらつき、物が2重に見える、激しい頭痛などの症状も発症していたら、迷わず救急車を呼ぶべきです。

意識がない、けいれんした場合は即 救急車

けいれん

意識がない場合やけいれんしている場合は、迷わず救急車を呼びましょう。声をかけても返事がなかったり、もうろうとしていたり、ぐったりしていたりしたら、意識がないのと一緒。原因は病院で診断されるまでわかりませんが、原因無くして意識を失いません。

意識がない場合の注意点は、焦って頭を揺らすような声かけをしないこと。静かに横にして救急車の到着を待ちましょう。横たえる場合の体の向きは横向き。仰向けにならないよう、座布団や枕、布団などを背中に当てます。これは、意識がない状態で嘔吐してしまい、窒息しないようにするためです。

その他怪我・事故などは状況により判断

 

親御さんがもし、大量の出血を伴うような怪我、広範囲のやけど、冷や汗を伴う強い吐き気、食べ物または異物を喉に詰まらせた時、交通事故や高所からの転落した場合には救急車を呼びましょう。

食べ物や異物を喉に詰まらせた場合は、意識があったとしても救急車を呼びましょう。いつ意識を失い窒息してもおかしくない状況です。

交通事故や高所からの転落時は、ぱっと見外傷がなくても救急車を呼びましょう。意識があり、動けたとしても安静に動かないよう説得します。頭をぶつけていてもしばらく症状が出ないもあるからです。もし頭をぶつけており、気がつかないうちに脳内出血が進み、あとあと倒れるなんてことがあっては、二次災害の恐れもあり得ます。

いかがでしたか。今回は救急車を呼ぶべき判断基準についてご説明しました。これで、親御さんのもしもの時でも、ほんの少し心の準備ができたのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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実家終いノート編集部
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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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