ガン治療と深いかかわりのある先進医療は、高額なイメージや先進医療を避けられないと考えられがち。しかし、それは間違ったイメージ。先進医療がどのようなものであるか、6つのポイントだけ押さえれば簡単に理解できます。今回は先進医療についてご説明します。
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「先進医療」でなくても治療できる
「先進医療」とは、最先端かつ高度な医療技術で、国にも認められている治療方法をいいます。患者の容態によっては、「先進医療」で治療した方が良い場合もありますが、必ずしも「先進医療」での治療の方が優れているというわけではありません。
「先進医療」が活躍できる病気は主にがん
「先進医療」が活躍できる病気は主にがんです。通常の病院でのがん治療は大きく、「切る手術」か「抗がん剤」か「放射線」の3択。
それぞれに利点と欠点がありますので、患者の状態や病気の種類、進行度によって、医師の判断と患者本人、家族の意見も踏まえ、治療方法が選択されます。
「先進医療」を行なって良いと、国に認められた病院の場合、「切る手術」「抗がん剤」「放射線」だけでなく、「先進医療」も含めた4つの選択肢から治療法を選べます。「先進医療」が一番良い治療法というわけでなく、通常の病院と同じように患者の状態や病気の種類、進行度によって、医師の判断と患者本人、家族の意見も踏まえ、治療方法が選択されます。
「先進医療」は国の医療保険適用外だから全額自己負担
「先進医療」は、国に認められている治療法ではありますが、国の医療保険の適用外です。「先進医療」が医療保険に適用されるためには、治療の効果と安全性が、実績を持って証明されてから。「先進医療」はまだ新しいので、実績が少なくまだ評価されている段階だということです。
これは、来月になったら、5年後なら、10年後なら「先進医療」が「先進医療」ではなくなって、健康保険適用の普通の医療技術として、どこの病院でも治療を受けることができるようになる可能性があるということです。
「先進医療」は既存の治療法より優れているわけではないし、必ずしも高額とは限らない
「先進医療」は、イコール、既存の治療法より優れているというわけではありません。「先進医療」でなければ治療できないなんてことはないのです。全額自己負担だからといって、全ての「先進医療」が高額なわけでもありません。10,000円前後の安い先進医療もありますし、何百万とする先進医療もあります。
高額なものもありますが、「先進医療」でなければ治療できないわけではないので、あまり深く考えなくても問題ありません。「先進医療」で治療する人は稀。
保険会社が提供する医療保険にて「先進医療」に備える手もある
念のため、保険会社が提供する医療保険で、「先進医療」の保障を受けられるように準備しておいても良いでしょう。何しろ、毎月100円前後と安いので、大きな負担にはなりません。それだけ「先進医療」が使われる機会が少ないということの証明でもあります。
実際は1つだけの治療方法だけで治療するとは限らない
「先進医療」ができる病院では、「切る手術」「抗がん剤」「放射線」「先進医療」の4択があります。医師に提案される治療法は、必ずしも、4択の内どれか一つの治療方法だけとは限りません。
それぞれの利点と欠点、患者の状態・状況を踏まえて、「切る手術」「抗がん剤」「放射線」「先進医療」を併用した治療法が提案されます。
例えば、再発を防止するために「切る手術」と「放射線」を併用することもあります。中には、「切る手術」中に、直接「放射線」を当てることもあるでしょう。「抗がん剤」と「切る手術」を併用することもあれば、「抗がん剤」と「放射線」を併用するときもあります。
「先進医療」費が高額でない場合、または患者が治療費にこだわらない場合、もしくは保険会社の医療保険で「先進医療」に備えている場合、「先進医療」を含めた4種類の治療方法を組み合わせて治療の計画がたてられることとなります。
いかがでしたか。今回は先進医療についてご紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。