離れて暮らす老親の生活支援と介護

疲れやストレスが減り、夫婦喧嘩の減少が期待できる家事代行サービス

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仕事、家事、育児、そして親の介護。毎日本当にお疲れ様です。いきなり定期利用をしなくても、月に数回などから試しに家事代行サービスを利用して、楽することを覚えませんか。日々の生活に疲れ切った状態は、苦しいだけ。自分自身をいたわることも大切です。今回は家事代行サービスについてご紹介します。

家事代行サービスとは

掃除

家事代行サービスとは、自宅を訪問して掃除や家事を代行してくれるサービスです。介護保険のサービスとは全く関係ありませんのでどなたでも利用することができます。介護、子育て、共働きで忙しい方、遠距離介護をしている方など、さまざまな方が利用します。少子高齢化、共働き世帯の増加などを課題を抱える現代。今後目の離せないサービスの一つです。

家事代行サービスの必要性

洗濯

家事代行サービスと似たようなサービスとして、訪問介護の生活援助サービスがあげられます。訪問介護の生活援助サービスとは、調理、配膳、掃除、洗濯、買い物、ゴミ出しなど、生活する上で必要な家事の援助をしてくれるサービスです。

介護保険サービスの一つなので、自己負担1割の方の場合45分約200円で利用することができます。しかも、生活援助を行ってくれるのは介護のプロであるホームヘルパーです。そのため、生活援助を行いつつ、要介護状態にある親御さんの心身状態の把握や適切な会話をしながら、専門的な援助を期待できます。

料金も安く、専門性の高いケア付き生活援助は、とても良いサービスなので、家事代行サービスの必要性を感じないかもしれません。しかし、訪問介護の生活援助サービスは、要介護状態にある親御さんにとってとても良いサービスなのであって、家族にとってとても良いサービスと言い切ることはできません。

原則、同居家族がいる場合は利用できない訪問介護の生活援助サービス

訪問介護の生活援助サービスは、原則、同居する元気な家族がいる場合には利用することができません。生活援助サービスは、あくまでも介護を目的としているのであって、家事を代行することが目的ではありません。

食事の準備(調理・配膳など)、掃除・洗濯・ゴミ出し、日用品などの買い物代行、服の補修、部屋の片づけ・整理整頓などは、親御さん本人が直接できなくても、家族が代わりに行うことができます。しかし、身体的な問題を家族が代行できません。援助しかできないのです。身体的介護はそのまま介護なので制限がありませんが、生活援助は家族が代行できるので利用制限があるといったイメージです。

ちなみに、同居する元気な家族がいる場合でも、生活援助サービスを利用できる可能性もあります。同居する元気な家族が、夜遅くまでほとんど残業している場合や出張が多い場合などの理由で、生活援助サービスを提供しなければ、親御さんの生活に支障が出ると判断された場合です。

生活援助サービスを利用できても、原則、要介護者である親御さんだけが対象

生活援助サービスは、国民の税金や介護保険料からまかなわれている、介護保険サービスの一つです。集められた税金や介護保険料は、要介護状態にある高齢者が、自立した生活ができるように援助することを目的に使われることになります。

そのため、要介護状態にない家族や、自立した最低限以上の生活ができるようにするために利用することはできません。それが、税金や介護保険料を預かっている国と、その資金を提供する日本国民との約束でもあります。要介護状態にない方へのサービス料金として勝手に利用し、国の介護資金が足りなくなったなんていい加減なことはできないのです。

以上の理由から、訪問介護の生活援助サービスの対象範囲は、要介護状態にある親御さんの健康で文化的な最低限度の自立した生活を援助するためだけに行われます。

具体的には、親御さんが普段利用している居室の掃除、電球の取り替え、布団干し、親御さんの衣類の洗濯、ゴミ出し、日用品などの買い物代行、服の補修、部屋の片づけ・整理整頓、食事の準備(調理・配膳など)などです。要介護者本人である親御さん以外の家族の洗濯や買い物、食事の準備などはすべて対象外です。

健康で文化的な最低限度の自立した生活を援助するので、親御さんが一人で暮らしていたとしても、換気扇の掃除やベランダの掃除など大掛かりな掃除。家具の配置換え、庭の掃除や草むしりなどもすべて対象外です。

心理的抵抗の高い家事代行サービス 利用者の声は

利用者の声

以下の内容は、家事代行サービスを利用している方と、利用されていない方の調査結果です。確かに、家事代行サービスを利用する心理的抵抗は、かなり高いもののようです。しかし、開き直って利用してみれば、多くの方がメリットを強く感じ、多くの方が満足をしていることがわかります。

逆に、利用していない方の調査結果を見ると、イライラしていることが多かったり、夫婦喧嘩などの理由にもなっているようです。家事代行サービスをうまく活用して、自分の負担をできる限り軽減し、楽を選ぶ方が、人生をうまく泳げるとの調査結果です。

出典:「家事に関する意識調査結果」株式会社リクルートスタッフィング

「家事に関する意識調査結果」によると、負担を感じている家事に「掃除」と答えた方が72.3%。共働きママの64.5%が、「仕事と同じか、仕事以上に掃除がストレス」と回答しています。

掃除ができなくて家が散らかっているときに感じる影響では、「イライラしたり、リラックスできない」53.7%、「片付けられない自分をダメだと思い自己嫌悪に陥る」40.3%と、精神的にマイナスの影響が出ている方が多数いることがわかります。

家事代行サービスを利用してない理由では、「サービス料金が高額」と回答した方が63.0%。「知らない人を家に入れることに抵抗がある」が49.5%。「他人に掃除を任せることに抵抗がある」が38.0%でした。

出典:「家事代行サービスの利用実態」みんなのプロジェクト

「家事代行サービスの利用実態」によると、家事代行サービスの利用経験ありと回答された方は、877名の回答者のうち12.3%でした。

利用経験のある家事代行サービスでは、「掃除代行」が最も高く69.4%。次いで「キッズ・ベビーシッター」が14.8%です。

掃除代行利用経験者を職業別で比較すると、「フルタイム」の利用経験者が最も多く12.7%。

掃除代行サービス利用後の評価は、「とても満足している」「やや満足している」の合計は68.9%と、評価を高くつけている方が約7割もいます。「あまり満足していない」「全く満足していない」の合計が8.2%なので、ほとんどの方が満足していることになります。

出典:『家事代行の3大メリットが判明!①「ストレスが減った」②「心の余裕ができた」③「夫婦の不満・喧嘩が減った」』家事代行サービス「CaSy」

『家事代行の3大メリットが判明!①「ストレスが減った」②「心の余裕ができた」③「夫婦の不満・喧嘩が減った」』によると、家事代行を使ったママが挙げたメリットとして、最も多く回答があったものは、「疲れ・ストレスが減った」68.3%。次いで「心の余裕ができた」71.1%、「夫婦の不満・喧嘩が減った」34.4%です。

共働きママの64.5%が、「仕事と同じか、仕事以上に掃除がストレス」と回答しているのを考えると、家事をしないことでかなりの心理的ストレスが解消されることがわかります。

家事代行を使ったことがないママは、家事が原因で「疲れ・ストレスを感じる」と回答した方が51.5%。「心の余裕がなくなる」は39.4%。「夫婦の不満を感じる」「夫婦の喧嘩になる」の合計は33.3%です。

家事代行を利用するママは、「夫の協力」を得ていると回答した方が70.6%。「ネットスーパーや生協などの宅配」を活用していると回答された方が69.3%もいます。

家事代行を使わないママは、夫の協力を活用している割合は21.1%。宅配サービスを活用するは12.1%と、かなり低い割合です。

家事代行サービスの内容

家事代行サービス

部屋掃除、水回り掃除、料理、家事代行(洗濯、アイロン掛け、シーツ交換、繕い物・整理整頓、公共料金の支払い、買いものなど)、キッズ&ベビーシッター、高齢者支援などがあります。

会社によっては、比較的ニーズの高い掃除代行や料理代行サービスしか提供していないところもあります。会社によって、提供されるサービスが大きく異なりますので、よく確認しましょう。

家事代行サービスの相場は1時間2,500円

 

家事代行サービスの相場は、おおよそ1時間2,500円です。1時間利用から選択できる会社もあれば、1.5時間、2時間、3時間からしか利用できないところもあります。

家事代行サービスの選び方

選び方

家事代行サービスを選ぶポイントは、①対応地域、②料金プラン、③サービス内容の3点です。料金プランは、必要な時だけ単発で利用することができる「スポット」。週1回、週2回、月1回など、定期的に利用する「定期利用」の2種類があります。

「定期利用」のメリットは、頻度が多ければ多いほど1回の料金が安くなるところと、掃除をする必要がほとんどなくなる点です。デメリットは、頻度が多くなればなるほど1ヶ月の料金が高くなるところ。懐事情と相談しながら上手に活用しなければなりません。

「スポット」のメリットは、たまの息抜きに掃除を丸投げできる点です。たまの息抜きにだけ利用するので、料金もかなり安く抑えることができます。デメリットは、普段は自ら掃除しなければならない点です。

会社によって、「定期利用」だけ、「スポット」と「定期利用」両方利用できるところとありますので、その点考慮して家事代行サービスを選びましょう。

最低利用時間も、1時間から利用できるところもあれば、3時間からしか利用できない会社もあります。①対応地域、②料金プラン、③サービス内容それぞれ自分のニーズと浦ところ事情にあった家事代行サービス選びが必要です。

いかがでしたか。今回は家事代行サービスについてご紹介しました。仕事、家事、育児、介護では、息吐く暇もありません。家事と介護、家事と育児だけならまだしも、3つも4つも一人で背負ってはいけません。ぜひ参考にしてみてください。

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

自分たちの生活もあるので、親の介護費用を援助し続けるには限界があります。

そのため、親の介護費用は基本的にまず親の財産を使っていくことが、お互いのため。

だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
あなたの実家・親の持ち家の価値を知っておく(一度、査定をしておく)ことで、介護費用にあてられる金銭の目処が立ちます。

実家終いノート編集部
家を売らなくても、担保にして金融機関からお金を借りることも可能ですし、家の金銭的価値を把握しておけば選択肢が増えますよ。

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  • この記事を書いた人

孝行(たかゆき)

40代男性。有料老人ホーム、訪問介護、グループホームに勤務経験があり介護の現場に詳しい。主任やユニットリーダー兼計画作成担当者も経験。介護事業新規立ち上げ手伝い中。旧サイト名「フィリアル(親孝行)」部分の記事を主に執筆。

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