あたなの親御さんの最期。どこで迎えたいのか聞いたことありますか。内閣府の調査結果を見て、この機会に聞いて見てはいかがでしょうか。今回は高齢者が最期を迎えたい場所についてご紹介します。
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高齢者の5割以上が自宅で最期を迎えたい
出典:平成24年度 「高齢者の健康に関する意識調査結果」内閣府
上の表は、内閣府が公表した「高齢者の健康に関する意識調査」の結果で、「最期を迎えたい場所」を年齢別に分けたものです。年齢関係なく同じような結果で、半数以上の方が「自宅」にて最期を迎えたいようです。
おおよそ3割の方が「医療施設」での最期を希望しており、特養や高齢者住宅になると5%前後。子供の家で最期を迎えたい方は1%を切ります。正直、子としては病院や施設で最期を迎えてもらった方が安心ですよね。親御さんの意思は全く真逆の可能性があります。
夫婦が互いに相手を「自宅で最期を迎えさせたい」と思っている
出典:平成24年度 「高齢者の健康に関する意識調査結果」内閣府
こちらの表は、「配偶者に最期を迎えさせたい場所」に関する調査結果です。男性、女性ともに大きな差はありません。夫婦ともに同じような気持ちでいるということになります。男性の方が多いのは、奥様がいなくなると不安で、それなりに依存しているからでしょうか。
親の最期の意思を尊重するかどうかは子供の協力が不可欠
これらの結果は、子としてはいろいろと考えさせられる結果です。できる限り親御さんの意思を尊重したい気持ちもありますが、現実問題それは容易とはいえません。親御さんの「自宅で最期を迎えたい」という意思を実現するためには、子供側もいくつかのハードルを越えなければなりません。子供である私たちの協力が不可欠です。
何より、あなたの親御さんの意思や希望を確認しておかなければなりません。もし、何も聞いていないのでしたらこの機会に聞いておくことをお勧めします。親御さんのためを思ってやったことでも、意思や希望を聞かずにやってしまってはただの押し付けにしかなりません。
高齢者は家族に介護をするため自宅に通ってほしい
出典:平成24年度 「高齢者の健康に関する意識調査結果」内閣府
上の表は高齢者が「介護を頼みたい相手」についての調査結果です。奥さんに介護を頼みたいと考えている男性は85.3%と圧倒的に多いのに対し、旦那に介護を頼みたいと考えている女性は39.3%と男性に比べて半数以下です。
その分、子供達に介護を頼みたいと考えている女性が64.0%もいます。配偶者である奥さんに介護を頼みたいと考えている男性も、奥さんが元気でなければその希望は叶いません。結局男性も、子供たちに介護を頼みたいと考えてよいでしょう。
自宅での介護を望みながら、子供からの介護を望んでいるということ。同居していない限り、実家へ通わなければならないということです。遠距離の場合の子供側の気持ちとしては、自分の家に呼び寄せたいと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、親御さんとしては、実家に帰ってきてほしいと考えています。
自宅の問題
例えば、離れて暮らすあなたの親御さんが要介護認定を受け、有料老人ホームへの入居を考えたとします。有料老人ホームは基本的に「終の住処」になり得ますので、今まで住んでいた親御さんの家をどうするかについて話し合う必要が出てきます。売却か、賃貸か、家族が住むか。
自宅で生活し続けてもらう場合でも、要介護度が悪化してきた場合の介護をどうするかを考えなければなりません。介護のサービスだけ頼る場合、それだけ資金が必要になるからです。介護保険サービスの限度額内で抑えようとした場合、やはり家族の協力も不可欠なのです。
看取り介護の覚悟
自宅で最期を迎えるということは、家族が中心になって看取り介護行うということです。ケアマネージャー、訪問系の介護・ケアサービスと連携して、親御さんを看取るための計画作成と準備をしていくことになります。
看取り介護は、ガンなどの病気を患っていなければ、家族の負担はそこまで大きなものにはなりません。見ていて辛くなるので、精神的にすり減る可能性はありますが、身体的な負担はむしろ減ります。
介護休業を取る必要もあるかと思います。親御さんと離れて暮らしているのであればなおのこと介護休業が必要でしょう。無理なく、親御さんが「良い人生だった。」といえるような環境づくりが必要です。
いかがでしたか。今回は高齢者が最期を迎えたい場所についてご紹介しました。家族としては病院や施設で最期を迎えてもらった方が安心です。ぜひこの機会に確認して見てください。