お花を育てている高齢者(親御さん)は、決して少なくないかと思います。ご自身で育てていなくても、散歩に行くたび何らかのお花を摘んでくる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そのまま何もせずにいたらただ枯れてしまいます。そこで役に立つのが『押し花』になります。
『押し花』の方法はとても簡単で、とても安く作ることができるので、思い出作りに最適なんです、そこで今回は【押し花】初心者にオススメのツール7セットをご紹介したいと思います。
生け花
『押し花』にしたい生け花や葉には、『押し花』にしやすい花と、『押し花』にしにくい花とあります。初心者の方でしたら、下処理を必要としない『押し花』にしやすいお花が最適。
『押し花』にしやすいお花の特徴は、花びらが少なく、薄く、重なっていない、小さくて水分が少なめのお花です。
例えば、紫陽花、パンジー、ヴィオラ、デイジー、忘れな草、かすみ草、クローバー、ハーブ、モミジなどが『押し花』にしやすいお花になります。
逆に、花びらが肉厚で、重なり合っているようなお花は『押し花』にしにくいお花なので注意。例えばチューリップなどを思い浮かべてみると、難しさがなんとなくわかるかと思います。
乾燥マット
『押し花』用に販売される「乾燥マット」。乾燥剤などにも使用される、空気中の水分すら吸収するシリカゲルが使われる「乾燥マット」なので、お花を乾燥させやすいマットなのです。
新聞紙などに挟んでも『押し花』を作ることはできますが、「乾燥マット」を使った方が乾燥が圧倒的に早く、仕上がりも色鮮やかで綺麗になります。
失敗が減りますし、ただお花を挟むだけなのでとても簡単。「乾燥マット」は、初心者にオススメの『押し花』ツールです。
「新聞紙 → ティッシュペーパー → 花 → ティッシュペーパー → 新聞紙」ではなく、「乾燥マット → 花和紙 → 花 → 花和紙 → 乾燥マット」が初心者にオススメ。
花和紙
『押し花』を作るには、「乾燥マット」を新聞紙に、「花和紙」をティッシュペーパーに代えても作ることができますし安上がりです。しかし初心者には「乾燥マット + 花和紙」ペアがオススメ。
理由は簡単で、「花和紙」は薄いのに強い性質を持っているからです。『押し花』は、「乾燥マット」であれば2日〜1週間で出来上がりますが、乾いているかどうかは触って確かめます。
シワが寄らないように挟むには透けて見える方がやりやすいのがもう一つの理由。ティッシュペーパーは透けていますが、「花和紙」の透け具合には劣ります。
強い性質に関しては、ティッシュペーパーと「花和紙」を比べるまでもありません。圧倒的に「花和紙」の方が強いのです。まだ冷たければ乾いていませんし、温かみを感じるようであれば乾燥しています。
ビニール袋/ジップロック
「ビニール袋/ジップロック」の役割はかなり重要です。シリカゲルは、放っておくと空気中の水分すら吸収してしまうからです。
花の水分だけでなく、空気中の水分すら吸収するのですから、花の水分を吸う効力が半減してしまうのです。
そのため「ビニール袋/ジップロック」は必須。「乾燥マット」本来の効果を半減させないため、花を挟んだらしっかりと「ビニール袋/ジップロック」に入れて保管します。
分厚い「ビニール袋」でも2重にして湿気を遮断する方が無難。薄い「ビニール袋」なら3重くらいにして湿気を遮断する必要があるでしょう。「ジップロック」は分厚く密封性に長けているので1重でも大丈夫かと思います。
ハサミ
「ハサミ」は、『押し花』にしたい花を好きな形に切り落とすために使います。茎を花の根元から切り取ったり、あえて茎を残しておいたり、好きなように形を整えます。
ピンセット
「乾燥マット」1つで、複数のお花を『押し花』にすることができます。あまり敷き詰めて入れてしまうと失敗しますが、ある程度隙間を開けてあれば、それなりの数を同時に『押し花』にできます。
小さな花もありますし、せっかく配置した隣り合う花をいじってしまわないためには、「ピンセット」があった方が安心です。
また乾燥して『押し花』になっているのであれば、素手で触るより「ピンセット」で触れた方が無難。気づかないだけで、手汗を常にかいているからです。
重し(本など)
「乾燥マット」と同じサイズの「本」などを重しとして利用します。少し小さいですが、英語や国語の辞書などの重さは約0.7kgです。
初心者向けの薄い『押し花』にしやすい花であれば、おおよそ2kgの重しがあると良いかと思います。英語や国語の辞書の場合は3冊必要となります。
分厚い『押し花』にしにくいお花なら5〜10kgくらい、かたい葉なら10〜20kgは必要になるでしょうか。