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『シルバー人材センター』とは
『シルバー人材センター』とは、高齢者雇用安定法に基づいて運営される非営利団体です。入会資格(働くことができる資格)は原則60歳以上。通常の会社とは大きく異なります。
原則として市区町村に必ず1つはありますので、あなたの街にも『シルバー人材センター』があります。
仕事の種類はさまざまだから、知識・経験・能力を活かせる
家庭教師や翻訳などの「技術職」、障子の張り替えやペンキ塗りなどの「技能職」、事務や集計などの「事務職」、建物や施設などの「管理職」、販売や営業、家事や介助などの「サービス業」まで、あらゆるお仕事から、自分の知識・経験・能力を活かせるお仕事に勤めることができます。
ただし、常に希望する仕事があるわけではないこと。週5日勤務などのように毎週決められた回数、決められた時間働くことを保証できるわけではないこと。そういった部分が通常のお仕事と異なるので注意が必要です。
基本的には『シルバー人材センター』からの指示を受けて『シルバー人材センター』ではない場所で働く
基本的には『シルバー人材センター』からの指示を受けて働くことになります。また、働く場所は『シルバー人材センター』ではなく、お仕事を発注する会社や個人宅などで働くことになります。そのため、常に同じ場所で働くわけではありません。
発注先の指示を受けなければならない仕事もありますので、その場合は発注先の職場で、発注先の指示を受けて働くことになります。ただし、このような「派遣」でのお仕事は数が少ないようです。基本は『シルバー人材センター』からの指示で働きます。
誰からの指示で働いたとしても、その仕事に対する対価をお支払いしてくれるのは『シルバー人材センター』になります。その点、お金をもらえないなんて心配はありませんので安心です。
月8~10日就業で全国平均月額3~5万円の収入
『シルバー人材センター』公式サイトによると、月8~10日就業で、全国平均月額3~5万円の収入が得られるとのことです。年金と合わせたら、生活がかなり安定する金額なのではないでしょうか。
年金とは別の「雑所得」になるので確定申告が必要になる場合がある
公的年金等の合計が年間400万円を超える方は、確定申告をされているかと思います。逆に、公的年金等の合計が年間400万円以下の方は、毎年確定申告をしていなかったはずです。
毎年確定申告が不要であった年間400万円以下の方も、もし、『シルバー人材センター』の収入が年間20万円を超えるような場合には、原則的には(例外を抜いて)確定申告が必要になります。
メリットたくさん
介護予防になる
『シルバー人材センター』で働くようになると、仲間や発注先の方とコミュニケーションをとり、体を動かすことになります。しかも、仕事を請け負うという責任を伴う行為です。人の役に立つ行為になります。もちろん、体にも脳にも良い刺激になりますから、かなりの介護予防となるはずです。
定年退職により失った生きがいを作れる
働いているうちは、仕事が嫌だ嫌だといっていた方であっても、定年退職によって自分の役割を見失い、人に必要とされていないと感じてくると、途端に仕事の重要性が身にしみてきます。仕事は、やり過ぎてしまうと体や心にもよくありませんが、全くないのも悪いのです。
知識・経験・能力を活かしながら仲間を作ることができる
仲間を作ろうと思ったら、作ることはできませんが、知識・経験・能力を活かしながらの仕事を一緒に行いながらであれば、自然と仲間や友人ができてきます。
収入が増える
毎日の生活が楽しくなるだけではなく、収入も増えます。『シルバー人材センター』が公表する全国平均を考えると、年収が36万円〜60万円も増加するのです。家族も助かりますし、お孫さんの遊び道具も潤いそうです。
『シルバー人材センター』入会条件等
- 公式サイト
- http://www.zsjc.or.jp/
- 入会条件
- 原則60歳以上の健康で働く意欲のある方
- シルバー人材センターの趣旨に賛同していただいた方
- 入会説明を受け、入会申込書を提出した方(理事会の入会承認が必要です)
- 定められた会費を納入していただける方(センターごとに異なる/年間600円から3,000円程度)