公的な介護保険と民間の介護保険の違い

太陽生命 保険組曲Best認知症治療保険と生活介護年金保険のデメリット メリット評価と保険金が支払われない場合の例

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太陽生命 保険組曲Best認知症治療保険 しくみ

加入年齢

20歳~75歳

保険期間

認知症治療保険:有期
生活介護保険(Ⅱ型):有期または終身
終身生活介護年金保険:終身

給付要件

組み立て型の保険「保険組曲 Best」シリーズの中の、介護と認知症に備える保険です。

死亡保障や医療保障、就業不能保障などの保険商品からそれぞれ必要なものを選んで組み立てるタイプになっています。

認知症治療保険(軽度介護保険金)

保険会社が定める軽度要介護状態に該当し、その日から起算して180日以上継続してその状態が続いたと医師によって診断確定されたときに、軽度介護保険金が支払われます。または、公的介護保険制度における要介護1と認定されたときに軽度介護保険金が支払われます。

この保険金は一度きりの支払いで、保険金が支払われるとこの保険は消滅します。

軽度要介護状態とは、会社の定める日常生活動作表(歩行、衣服の着脱、入浴、食物の摂取、排泄)のうち、1項目が全介助または一部介助が必要な状態に該当したとき、または、器質性認知症による会社所定の状態に該当したときを言います。

生活介護保険Ⅱ型(生活介護保険金)

保険会社が定めるよう要生活介護状態に該当し、該当した日から起算して180日以上継続したと医師によって診断確定されたとき、または、公的介護保険制度における要介護2以上に該当していると認定されたときに、生活介護保険金が支払われます。

また、生活介護保険金を受け取る前に死亡、または高度障害状態になったときには、死亡保険金、または高度障害保険金が支払われます。

会社所定の要生活介護状態とは、保険会社の定める要生活介護状態に該当し、それが180日以上継続したと医師によって診断確定されたとき、または公的介護保険制度における要介護2と認定されたときをいいます。

終身生活介護年金保険(Ⅰ型)

保険会社所定の要生活介護状態になったときに、生存している限り終身生活介護年金が支払われます。

また、生活介護年金を受け取らずに、保険料払込満了後に死亡した場合は、死亡給付金が支払われます。(基本年金額相当額)

終身生活介護年金保険は、最低支払い年数が設定できます。たとえば5年保証にすると、5年以内に亡くなっても年金を受け取ることができます。

会社所定の要生活介護状態とは、保険会社の定める要生活介護状態に該当し、それが180日以上継続したと医師によって診断確定されたとき、または公的介護保険制度における要介護2と認定されたときをいいます。

さらに、生活介護年金の支払い保証期間分の年金を一括で受け取ることも可能です。

たとえば年金額24万円、支払い保証期間を5年にしていた場合、年金受け取り開始時に5年分、つまり120万円を前もって受け取ることができます。(年金を一括受け取りするので、120万円ピッタリではなく、少し減額になる可能性があります)

保険料例

介護に関する保険のみでの試算は不可でしたが、介護と医療保障の組み合わせでの試算を掲載します。

契約年齢:50歳
軽度介護保険(保険期間:10年、保険料払込期間10年)100万円、
終身生活介護年金(保険期間:終身、保険料払込期間85歳まで)24万円/年、
医療保険:入院給付日額5,000円/日
ガン入院保険:入院給付日額5,000円/日
手術保険:手術給付日額10万円、または25,000円
新総合保険料払込免除特約つき
男性:10,752円/月
女性:10,292円/月

 

メリット

認知症に重点的に備えることができます。

認知症治療保険と名付けているだけあって、認知症になったら一時金を受け取れる、というとてもシンプルな保険となっています。

また、認知症でなくても要介護1から受け取れるので、在宅介護のための諸費用を賄うことができます。

生活介護年金は、生きている限り毎年受け取れます。

介護状態になったときに受け取れる年金タイプの保険は他社にもありますが、生存している限り受け取れるものは数が多くありません。

「会社所定の介護状態が続いているときに年金を受け取れる」というタイプのものは、毎回請求書類を提出する手間が発生しますし、介護認定が下りなければ次年度の年金は停止になります。

一度介護状態になると、サポートする家族にも時間の制約や費用負担がのしかかることになるので、生きている限り毎年受け取れるタイプの保険は使い勝手が良いでしょう。

軽度介護保険金は、要介護1と認定されなくても会社所定の要介護状態で保険金を受け取ることができます。

他社の介護保険でも要介護1から保障するものはありますが、これは公的介護保険に加入して介護認定がおりなければ保険金支払いにはなりません。

まれにあるのが、公的介護保険制度に加入していない年齢(39歳以下)の介護状態です。

事故や病気などで介護状態になっても、要介護1の認定がおりなければ保険金を受け取ることができません。

しかし太陽生命の保険では会社所定の保険金支払いルールを設けているため、公的介護保険に加入していない年齢層にも手厚いサポートがあります。

 

デメリット

組み立て自由の保険、またスマホからでの加入可能となっていますが、保険会社所定の制限があります。

この保険は、死亡保障、医療保障、働けなくなった時や介護の保障、老後の保障といったカテゴリの中から、必要な保障を組み合わせて加入するものです。

単品加入も可能のような印象でホームページやパンフレットには記載されていますが、実際に保険料シミュレーションをしてみると、複数の保障を組み合わせたものしかシミュレーションできませんでした。

保険会社の担当者にもよるかと思いますが、いろいろな保障を組み合わせて提案される可能性が高いでしょう。

終身保障と、10年更新の保障があるので、更新時に保険料が上がります。

この保障は、一生涯保障する(終身)タイプと、一定期間だけ(10年更新)保障するタイプのものが混ざっています。

介護に備える保障を見ても、認知症治療保険は10年更新、生活介護保険は10年更新と終身タイプの両方がありますし、終身生活介護年金保険は終身です。

どの保障がいつまで続いて、その後の保険料はどれくらいになるのか、なども検討時に確認しておきましょう。

スマホから加入できる認知症予防保険と、保障内容を混同しやすいです。

太陽生命は、認知症に備える保険をスマホからでも加入できるタイプのものを販売しています。

保障内容も非常によく似ています。スマホから加入できる保険は、認知症と医療の保障が一つの商品として販売されています。

健康状態を細かく問われない(緩和型)タイプになっていますので、加入のハードルは下がりますが、健康な人が緩和型の医療保険(通常のものに比べて割高です)に加入することになり、割高な保険料を支払うことになりかねません。

手軽に加入できる反面、本当に必要なのかしっかり確認してから加入しましょう。

 

保険金が支払われない場合

公的介護保険の要支援では保険金支払いの対象にはなりません。

公的介護保険制度の要支援から備えたい方は、要支援からでも受け取れるタイプの保険を検討するのもよいですが、今ある預貯金のうち一定額(50万円、100万円程度)を使わずに置いておくのが良いでしょう。

しかし、認知症など判断能力が落ちると預金を下ろすことが難しくなったり、定期預金の解約ができなくなったりするので、サポートしてほしい家族に預けておく、または置き場所を知らせておくのもよいでしょう。

 

参考:太陽生命保険相互会社
https://www.taiyo-seimei.co.jp/index.html
参考:太陽生命保険相互会社「保険組曲Best」
https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/best/index.html

 

 

保険組曲Best既成緩和

太陽生命の保険は、健康な人が入れる保険(保険組曲Best)と、そうでない方のための保険(選択緩和型保険)の2つにわかれます。

選択緩和型保険は7つの保険から選択して組み合わせて加入することになっていますが、その中で認知症診断保険金を組み入れていないものを「保険組曲Best 既成緩和」と読んでいます。

この辺をもっと詳しく知りたい方は下記ページへ
太陽生命ひまわり認知症予防保険と保険組曲Best既成緩和

 

 

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

自分たちの生活もあるので、親の介護費用を援助し続けるには限界があります。

そのため、親の介護費用は基本的にまず親の財産を使っていくことが、お互いのため。

だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
あなたの実家・親の持ち家の価値を知っておく(一度、査定をしておく)ことで、介護費用にあてられる金銭の目処が立ちます。

実家終いノート編集部
家を売らなくても、担保にして金融機関からお金を借りることも可能ですし、家の金銭的価値を把握しておけば選択肢が増えますよ。

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