公的な介護保険と民間の介護保険の違い

東京海上日動あんしん生命保険 長生き支援終身のデメリット メリット評価と保険金が支払われない場合の例

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東京海上日動あんしん生命保険 長生き支援終身のしくみ

加入年齢

15歳~55歳

保険期間

終身

 給付要件

死亡、高度障害保険金

死亡、高度障害状態の時に死亡保険金、または高度障害保険金が支払われます。

介護保険金

死亡、高度障害状態になる前に公的介護保険制度における要介護2以上に認定されたとき、または保険会社所定の要介護状態が180日以上継続したと医師によって診断確定されたときに、介護保険金が支払われます。

介護保険金が支払われると、この保険はなくなります。介護保険金は一括でも分割(年金)でも受け取れます。

健康祝金

健康祝金を支払うタイプに契約した場合、死亡保険金、高度障害保険金、介護保険金を受け取ることなく所定の年齢まで生存していたときに、健康祝金を受け取ることができます。

70歳・75歳・80歳で受け取れるパターンと、80歳・85歳・90歳で受け取れるパターンがあります。

健康祝金の額は、保険金額が500万円で契約の場合、1回目と2回目は25万円ずつ、3回目は100万円受け取れます。

特定疾病保険料払込免除

特定疾病保険料払込免除特則を契約時につけた場合、所定の特定疾病になったときには以後の保険料の支払いが不要になります。

所定の特定疾病とは、悪性新生物(上皮内新生物を除く)とはじめて診断確定されたときまたは、心疾患、脳血管疾患により所定の治療をうけたときをいいます。

所定の治療とは、心疾患または脳血管疾患を発病し、所定の手術または継続20日以上の入院治療を受けたときを言います。

 保険料例

契約年齢:40歳
死亡保険金/高度障害保険金/悔悟保険金:500万円
保険料払込期間:60歳まで
特定疾病保険料払込免除特約付き
健康祝金支払い対象年齢:80歳、85歳、90歳

男性:23,250円/月
女性:23,660円/月

 

メリット

保障内容がわかりやすいです

死亡、高度障害保険金と、介護保険金が同じ金額設定になっているので保障内容が分かりやすいです。

他社の介護保険にある、要介護1だったら、要介護2だったら、というような、介護度に応じた給付はありませんが、要介護2以上と認定された段階で保険金を一括で受け取れるので、毎月少額の保険金を受け取るよりもお金の使い道も幅広くなります。
(施設入居のための一時金にも使えますし、在宅介護のための準備にも使えます)

掛け捨てではないので解約時に解約返戻金を受け取れます

この保険はシンプルな終身保険です。なので、契約から一定年数経つと解約時にまとまったお金を受け取ることができます。

たとえば、働き盛りの40才男性の方の場合では、毎月23,250円を60歳まで払い込みます。50歳で要介護2と認定された場合、500万円の介護保険金を受け取れます。

また、何もなく60歳を迎えてその時に解約すれば、478万円の解約返戻金を受け取れます。40歳から60歳までの払い込み総額は23,250円×12カ月×20年=558万円となります。

60歳時点での返戻率は478万円÷558万円=約85.6%となり、100%超えるものではありません。

しかし、総払込保険料558万円から60歳時の解約返戻金額478万円を引いた80万円で500万円の死亡保障と介護保障を持つことができると考えると、解約返戻金がたまるタイプのこのような介護保障も魅力があるでしょう。

長生きしたときにお祝い金を受け取れます

健康祝金を設定しておけば、70歳または80歳から健康祝い金を受け取ることができます。

もちろん介護状態になれば保険金も受け取れるので、シニア世代が気になる健康、介護、万が一の時すべてに備えられる商品構成になっています。

 

デメリット

資産運用には不向きです

40歳男性の場合の試算結果にあるように、60歳まで払い込んだ後に解約した場合、解約返戻率は85%程度です。

資産運用をしながら介護や死亡に備える商品は他社にもありますが、この保険で運用効果を期待するのは難しいでしょう。

「資産運用は別でやっているから、介護のみに備えたい」という方は、掛け捨てタイプのものを選ぶとよいでしょう。

認知症への保障は手厚くありません

この保険は介護保険金を受け取れる条件が「要介護2」のみです。

保障内容はシンプルで分かりやすいのですが、認知症で生活のサポートが必要になったとしても要介護2以上の認定が下りないと、この保険は使えません。認知症に重点的に備えたいのか、介護全般に備えたいのか、で選ぶ商品は異なるので、認知症に重点的に備えたい方は認知症保険と名前が付けられている商品から選ぶと、ピッタリのものが見つかるでしょう。

お祝い金を受け取るタイプにすると解約しにくくなります

健康祝金を付加したタイプのものは、その分保険料が上乗せされています。

急に資金が必要になったときにも解約や減額、契約者貸し付けなどで資金準備ができるのが終身保険の特徴でもありますが、この商品に健康祝金のオプションを付けてしまうと、健康祝い金を受け取るまでは解約しにくい商品になってしまいます。

貯めた資金を活用しやすくしたい場合は、健康祝金なしのプランへの検討をお勧めします。

 

保険金が支払われない場合

健康祝金をつけた契約をした場合、もし健康祝い金を受け取る前に介護状態に該当して保険金を受け取ると、契約そのものがなくなってしまいます。

つまり、健康祝い金を受け取れないということになります。

この商品は、介護状態になったとき、死亡・高度障害状態になったとき、健康で長生きしたときに全て備えられると記載されていますが、介護状態になる年齢によって受け取れる給付が異なってきます。

*45歳で死亡した場合:死亡保険金500万円受け取り。介護保険金と健康祝金はなくなります。
*50歳で会社所定の要介護状態になった場合:介護保険金500万円受け取り。健康祝金、死亡保険金はなくなります。
*65歳で解約:解約返戻金を受け取り。介護保険金、健康祝金、死亡保険金はなくなります。
*82歳で介護状態になった場合:80歳で健康祝金を受け取り。82歳で介護保険金を受け取り。死亡保険金はなくなります。

 

参考:東京海上あんしん生命保険株式会社
https://www.tmn-anshin.co.jp/
参考:東京海上日動あんしん生命保険株式会社「長生き支援終身」
https://www.tmn-anshin.co.jp/kojin/goods_shibou/nagaiki/

親の介護の前に必須! 実家 親の持ち家の価値を知っておこう

親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

自分たちの生活もあるので、親の介護費用を援助し続けるには限界があります。

そのため、親の介護費用は基本的にまず親の財産を使っていくことが、お互いのため。

だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
あなたの実家・親の持ち家の価値を知っておく(一度、査定をしておく)ことで、介護費用にあてられる金銭の目処が立ちます。

実家終いノート編集部
家を売らなくても、担保にして金融機関からお金を借りることも可能ですし、家の金銭的価値を把握しておけば選択肢が増えますよ。

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実家じまいノート編集部

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