公的な介護保険と民間の介護保険の違い

メットライフ生命ドルスマートSのデメリット メリット評価と保険金が支払われない場合の例

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7)メットライフ生命 ドルスマートS①しくみ

この保険は、死亡または高度障害状態に備える終身保険に、三大疾病と介護にも備えられる特約が付いたものです。三大疾病・介護特約を付けるかどうかは契約時に選ぶことができます。終身保険は、死亡保障と資産形成のしくみがあるもので、この保険の場合は保険金や解約返戻金などがアメリカドルで運用されています。

 

②加入年齢

6歳~80歳(プランにより異なる)

 

③保険期間

終身

 

④給付要件

*死亡・高度障害保険金

死亡または高度障害になった場合、死亡・高度障害保険金が支払われます。

*三大疾病・介護保険金

三大疾病または要介護状態により所定の状態になった場合、三大疾病・介護保険金が支払われます。

 

三大疾病とは、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のいずれかを発病し、所定の状態になった場合をいいます。

・悪性新生物:責任開始日から91に日目以後に、初めて悪性新生物と診断確定されたとき。上皮内新生物は対象外。

・心疾患:責任開始日以後に発病した心疾患の治療を目的として、所定の手術を受けたとき、または継続20日以上入院したとき。

・脳血管疾患:責任開始日以後に発病した脳血管疾患の治療を目的として、所定の手術を受けたとき、または継続20日以上入院したとき。

要介護状態とは、責任開始日以後に発生した傷害または疾病を原因として、公的介護保険制度の要介護2以上に認定されたとき、または、認知症・寝たきりによる所定の状態が、該当した日から180日継続したとき。

 

*三大疾病・介護保険料払込免除特約

この特約を付加していると、所定の三大疾病または要介護状態(保険金給付要件と同じ)になったときに、以後の保険料の支払いが免除になります。

 

⑤保険料例

契約年齢:50歳 保険料払込期間:15年 死亡・高度障害保険金額:2万ドル 特約死亡高度障害保険金、及び、三大疾病・介護保険金額:3万ドルの場合

 

男性:245.11ドル/月

女性:221.15ドル/日

 

 

 

⑥メリット

ⅰ)一生涯の保障があります。

この保険は、主契約(死亡保障、高度障害保障)、特約(死亡、高度障害、三大疾病。介護保障)ともに一生涯続くタイプのものです。途中で解約や契約内容の変更をしない限り、保障が続きます。

要介護2以上と認定されたとき、または所定の要介護状態になった場合に、一時金で保険金を受け取ることができます。保険金を一括で受け取ることができるので、介護施設への入居一時金や、バリアフリー住宅へのリフォーム費用としても活用できます。

ただし、この保障は、三大疾病の保障も兼用しているので、要介護状態になる前に三大疾病になり保険金を受け取ってしまうと、要介護状態になったときの保障はありません。

ⅱ)資産形成効果があります。

この保険は、解約返戻金が少しずつたまっていくタイプの保険です。そのため、20代や30代といった若い年齢からかけておくと、割安な保険料で大きな保障を持つことができ、解約返戻金もたまるので、老後の資産形成の一つとしても活用できます。

資産形成しながらも、三大疾病や要介護状態など、一時的、または長期的に働くのが難しくなったり、仕事を変えないといけなくなったりした場合にも、まとまったお金を保険金として受け取れるので、生活再建資金としても活用できます。

また、今回のコロナ禍のように、急に生活資金が必要になった場合、契約から何年か経過していれば、解約返戻金の中から資金を借りることができます。(契約者貸付といいます)

この方法は、保険を解約することなく資金を調達できるので、保障を確保しておきたい方には便利な方法です。返済期限はありませんが、借り入れしている間は手数料がかかります。

この保険はドル建てなので、保険料、保険金、解約返戻金がすべてドルとなっています。

そのため、為替変動によって保険金額や解約返戻金額が変わります。

また、積立利率も毎月変動するため、契約時の試算表とは誤差が生じます。

払込年数が短いと返戻率が上がり、払込年数が長いと返戻率は低くなります。

老後の資産形成をメインにしたいのか、それとも、保障をしっかり持ちたいのかで保険料や元本割れリスクなども異なってくるので、担当者にメリットデメリットをしっかり確認しておきましょう。

ⅲ)要介護状態になって保険金を受け取っても、死亡保障は無くなりません。

この保険は、死亡保障の特約として介護保障がついています。つまり、要介護状態になり介護保険金を受け取っても、主契約である死亡保障は残ることになります。

「介護保険金を受け取ってしまうと、死亡時にお葬式代などを家族に残すことができなくなる」といったことを解決してくれます。

 

 

 

例)上記のようなプランに50歳で加入、72歳の時に、要介護と診断されて介護保険金を受け取った場合、介護保険金30,000ドルが支払われ、特約部分は消滅します。

そして、死亡高度障害保険金20,000ドルが残ることになります。

 

72歳時点で保険料の払い込みがまだ終わっていなければ、死亡高度障害の20,000ドル部分の保険料のみの支払いが残ります。

 

⑦デメリット

ⅰ)外貨建てのため為替リスクがあります。

この保険は外貨(アメリカドル)で運用されています。主にアメリカの国債や公社債での運用で、長期運用をすることで運用益が得られるものになっています。積立利率が2.5%最低保証と、円建てと比較すると高い運用効率となっていますが、普段使う通貨ではないこと、保障を維持するための費用、そして外貨を運用するための費用、為替変動リスクなど様々な費用やリスクがあります。

 

そのため、たとえば加入から1年で解約すると元本割れすること(これは外貨でなくても元本割れします)、銀行の預金とは異なり、元本保証はないこと、為替の変動によっては、円に変換したときの解約返戻金額が払込保険料を下回ってしまう可能性もあることなども頭に入れておきましょう。

いざ使う時に、「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、保険料の予算すべてをこの保険にいれてしまったり、生活にゆとりのない状態でこの保険に加入したりすることは避けましょう。

 

ⅱ)介護状態になる前に三大疾病で給付金請求をすると介護保障は無くなります。

この保険は、要介護状態になった場合に、一時金として保険金を受け取れるものですが、実は三大疾病の保障も兼ねています。三大疾病(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のいずれか)または要介護状態に該当したときに保険金が支払われます。

つまり、たとえば加入して間もなく脳卒中にかかり、三大疾病保険金を受け取ってしまうと、特約は消滅してしまい、その後要介護状態になっても保険金の支払い対象にはなりません。

いずれか一つしか給付されない、ということを確認しておきましょう。

 

ⅲ)貯蓄性の保険のため、掛け捨ての保険よりも割高です。

この保険は、貯蓄効果がある保険です。為替リスクなどがありつつも、保険料の払い込み終了後何年かすると、払込保険料よりも解約返戻金額のほうが高くなります。つまり、元本割れリスクも小さくなる、ということです。

しかし、一般的に貯蓄性の保険(養老保険や終身保険)は、掛け捨ての保険(定期保険や解約返戻金がなく保障のみ一生涯続くタイプの保険)よりも保険料が割高になります。そのため、家計にあまり余裕のない方や、「保険は掛け捨てでリーズナブルに持ちたい」という方にはこの保険は向かないでしょう。

 

⑧保険金が支払われない場合

三大疾病保険金は、悪性新生物と診断された場合に保険金が支払われるとなっています。しかし、悪性新生物でも進行の軽い上皮内新生物の場合はこの保険金は支払われません。上皮内新生物でも保険金を受け取って治療費に備えたいという方は、上皮内新生物でも支払われるタイプのがん保険への加入を検討しましょう。または、この保険で悪性新生物の一時金を確保して、がんの通院や入院など不足する部分だけがん保険で備えていくとよいでしょう。

 

参考

メットライフ生命保険株式会社「ドルスマートS」

https://www.metlife.co.jp/products/life/iswl-dollar/?cid=c5yx0&BannerCode=JW4BWA&Page=products/life/iswl-dollar/

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親の介護の期間が長くなればなるほど重くのしかかってくるのが費用の問題。

最初は親孝行の意を込めて快く費用を負担できても、長生きすればどんどん金額が積み上がっていくのが現実。

自分たちの生活もあるので、親の介護費用を援助し続けるには限界があります。

そのため、親の介護費用は基本的にまず親の財産を使っていくことが、お互いのため。

だからこそ、すぐに売る売らないは別にして、
あなたの実家・親の持ち家の価値を知っておく(一度、査定をしておく)ことで、介護費用にあてられる金銭の目処が立ちます。

実家終いノート編集部
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